【音楽の話】ドラムのタムは本当に必要なのか?
ドラムについて。
「タム」というのは、スネアドラム以外の「ポコポコポコ」と音程のついた太鼓のことで、ドラマーによって2つだったり3つだったり、あるいは10個くらいセットしている人もいる。
よくサビに向かう前とか、ギターソロの後ろで激しく叩いたりして、場面の転換や曲の盛り上がり部分に使われる、重要な音である。
僕は作曲をするとき、「何が本当に必要なのか」について深く考える。
曲に「熱」が必要なら、タム回しも必要かもしれない。クールに打つタムもあると思う。
自分が出したい空気感を音として再現しようとすると、そこにタムという要素はほとんどいらないのではないか、というのが僕の暫定の仮説だ。
いざ「タムをほとんど使わない」という選択をすると、逆に「使うならどこで使うか」という発想になる。いるのか、それともいらないのか。
そんなことを考えて創ったのが「ヴァイオレット」という曲だ。
この曲には1箇所だけ、ハイタムという高い音が「ポン」と入っている。
間違い探しをするような感覚で、ぜひ聴いてみてほしい。