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シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| 感想その7

2021年03月15日

#シン・エヴァンゲリオン劇場版 #ネタバレ

こんにちは、Edaです。
公開初日に鑑賞できた「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」。
その感想について、今だからこそ感じるままを残していきます。

※ここからは、作中の演出やストーリーにも言及していきます。本編未視聴の方、ネタバレを気にされる方は、このページをそっと閉じてください。

ユイ、ミサトさんによって、シンジの手元に届けられたガイウスの槍。そしてシンジは、人類の力と思いのみで創られた槍皆を助ける決意を胸に覚醒しました。

補完:ゲンドウ

ゴルゴダオブジェクトの中にユイを見つけられず狼狽するゲンドウ。そして、ATフィールドによってシンジを恐れていることを自覚します。インパクトによる全人類の一体化、“魂の浄化”を望んだ張本人が、他人を拒絶するとは。皮肉なものです。でも、結局はそれがゲンドウの本質でしたし、変わらない根底でした。そんなゲンドウも、シンジの中にユイを見つけ電車を降りていきました。

でも、ゲンドウが本当に救われたのは、ユイと伴に、「神殺し」を見届けた瞬間でした。超えるべき存在としての「父(13号機)」無償の愛を与えてくれる存在としての「母(初号機)」から離れる。ゲンドウ、ユイにとっては、息子を送り出した「子離れ」や息子に愛情を伝えることができた瞬間、そして、シンジくんにとっては、「親離れ」をした瞬間だったのかもしれません。


補完:アスカ

式波・アスカ・ラングレーの正体と、彼女が背負っていた過去が明らかに描かれました。「なぜ、彼女があれほどエヴァに固執するのか」が輪郭を持ち、説得力を持ちました。クローンであるという事実が、エヴァへの執着を更に加速させたのです。

「誰かに認められたい」と叫ぶ幼い彼女の側には、ぬいぐるみに身を包んだケンスケが座りました。子供のアスカに対して、大人のケンスケ。アスカにとってケンスケは、どんなときでも側に居てくれる親のような存在なんですね。(アスカとケンスケの関係を親子的だ思う一番の理由です)

そして、最後はあの白い浜辺。シンジは、成長した姿のアスカと言葉を交わします。

「僕を好きになってくれて、ありがとう。僕も好きだったよ。」

切ないです。

あのアスカが、式波なのか、惣流なのか、熱い考察と議論が交わされていました。私は、全てのアスカを包括した「アスカ・ラングレー」という存在そのものだと思っています。シンジは、全てのアスカに向き合い、そして、世界へと送り出しました。

「ケンスケによろしく」

以前のシンジなら、添えられなかった言葉です。そして、ダイレクトにケンスケの元へと辿り着くアスカ。これまでの辛さをひっくり返すくらい、人生を謳歌して下さい。


補完:カヲル

やはり、ループ(もしくは、繰り返)していたカヲル。本作一番の功労者、縁の下の力持ちでした。常に役割を演じ続けてきたわけで。「自分の幸せを願っていた」と言っていましたが、彼にはそう願う資格があります!

加持さんとのやり取りは、「!?」とただただ混乱していました。でも、飄々としつつ、何か知っているような雰囲気の二人は、お似合いのコンビです。二人の間にどんな言葉が交わされたのか、語られる日を待っております。

新劇の予告に、既に伏線が貼られていたと聞き、見てみると本当でした。まだ未確認の方は、ぜひ予告を見て、もう一度シン・エヴァを見に行って見て下さい。


補完:レイ

やはりというべきなのか、最後に残ったレイ。「シンジと一緒に残る」と言いたげな顔をしていました。ツバメを模した人形を抱くロングヘアーの彼女も、「レイ」という存在そのもの。ここで一緒になっても良かったのかもしれませんが、シンジはそれでも彼女を送り出しました。

第三村で、ツバメの成長を見守っていてほしいです。一緒に手を繋ぎながら、成長を見守る姿を思い浮かべると、「ポカポカ」します。


補完:シンジ

前述の4人を送り出した後、シンジは幕を下ろすべく、槍を振り下ろします。それを止めたのは、母ユイ。母の愛が輝いた瞬間でした。

初号機、13号機が貫かれて終わりと思いきや、新劇に登場したエヴァが次々と貫かれていきました。仮設5号機や3号機はともかく、エーメジスシリーズ等の非人形まで出てきたのは驚きでした。でも、それでこそ「さらば、全てのエヴァンゲリオン」ですよね。

そうして、巨大レイから人々が開放されて元のカタチを取り戻していく中、一人浜辺に座り込むシンジ。段々と色を失い、レイヤーが外され、ただの絵になっていくシンジ。
(ここのシーンは、視聴者も気が気でなかったと思います。旧劇の繰り返しを予感させましたから。)

そこに現れたのが、マリ。最後のエヴァを駆り、シンジを迎えに来てくれました。アバンのセリフも、マイナス宇宙突入後の会話も、全てはこの瞬間のためだった!破でS-DATを27に進めた彼女こそが、「自分では自分を救えない」シンジを救ったのです。


そうして・・・

駅ホームのベンチに座るシンジと、迎えに来たマリ。マリのイタズラに、最終決戦前とは違う反応を示すシンジが、世界の書き換えを教えてくれます。

向かいには、レイとカヲルのような2人。アスカが居たという話も聞きましたが、私は確認していません。(それどころじゃなかった)次回、確認してきます。

軽いやり取りの後、いとも簡単にDSSチョーカーを外すマリ。あなた、何者なんですか?二人は手を繋ぎながら階段を登っていきますが、手を引かれるだけのシンジはもう居ませんでした。宇部新川駅からかけていく二人を一瞬映して、今の世界を映していきました。

宇多田ヒカルさんの歌を聞きながら、エンドロールを眺めて、気づかなかった声優の名前や、名前の半分が分かるようになったことに驚いてましたww

最後に現れた終劇の二文字。©カラー が光って幕を降ろしました。


やっと書き終わったと言う感じです。疲れた。
思いを書き綴ってきましたが、幸せでした。

ではでは

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