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しまなみごはん道中記 ①

先日、しまなみ海道を走ってきました。しまなみ海道の「良さ」はほかの方がたくさん書かれていると思うので割愛。ここでは道中にいただいたご飯を中心に紹介したいと思います。

それではどうぞ〜。

1食目(1日目、午前9時) 松山駅でうどん

深夜高速バス(コトバスエクスプレス)にて東京から松山駅へ輪行。深夜バスは飛行機や新幹線に比べて交通費が抑えられるのが最大の魅力ではあります。そして、早い時間に現地に到着できる…というのも嬉しいポイントなのです。

激闘12時間! 東京-松山、深夜高速バスの旅!

松山駅からJR予讃線で、しまなみ海道の入口である波止浜(はしはま)駅まで輪行します。松山発9時36分に乗れると波止浜に10時39分に着けるのですが、それを逃すと次は10時46分発。それだと波止浜に着くのが11時52分になってしまうのです。

松山から尾道までおよそ80km(寄り道含む)。これを一気に走る予定なので、この差は大きい。コトバスが予定通りに運行されれば9時20分に松山駅に着きます。また今回は、自分が12時間のバス乗車に耐えられるかどうかも試しておきたいというのもありました(もし大丈夫なら今後も深夜バスであちこち輪行できるから)。

閑話休題。

前置きが長くなりましたが、高速バスは予定より5分早く松山駅に到着。バス停から駅までは5分で着いたので、電車の出発まで16分の猶予を作ることができました。

これなら十分、電車に間に合う! ということで、松山駅内にあるそば・うどん店「かけはし(松山店)」でこの旅の一食目をいただきます。じつはこれ、食べたいと思っていたんですよね〜。

うどんとそばの店「かけはし松山店」。改札の外からでも中からでも利用可能。
名物「じゃこ天うどん」(610円…だったかな?
webで見れる口コミの価格より、少しだけ値上がりしているようです)

評判に違わず、うまいっ。急いでいる身としてはありがたい、熱すぎず、けど決してぬるくないちょうどいい温度。出汁は思っていたほど甘くなく、疲れた体にちょうどいい塩加減。うどんにはしっかりコシがあり、そしてつるんつるん。じゃこ天は肉厚で、味よく風味よく、これまたうまいっ。

これ絶対、次も食べるー!

ちなみにテイクアウトも可能でした(別途、器代50円かかります)。出発時間ぎりぎりだった場合にも利用できそうです。

2食目(1日目、午前11時) 波止浜でうどんアゲイン

予讃線はその名の通り「伊(愛媛県)」と「岐(高松県)」を結ぶ鉄道。そも「自転車乗りに来たんだからそこも走らないの?」と言われそうですが、最近「乗り鉄」にも目覚めまして。旅先で電車に乗るのも楽しみなのであります。

窓から見える景色……海、山、家々のたたずまい、通り過ぎる駅の雰囲気……そんなのがね、楽しいんですよね。

予讃線(波止浜駅にて)

波止浜駅から、しまなみ海道の入口である来島海峡大橋まで自転車で5〜6分。目と鼻の先ですが、その前に讃岐うどんの店「松製麺所」でお昼をいただきます。

うどんが続いてる? 全然平気ですが何か?

松製麺所と愛車(アンカーRL3 FLAT)
しょうゆの冷・並(330円だった気がする)
あなご天と鶏のはさみ揚げ(それぞれ160円…だったかな?)

じつはまだ記事を書いていないのですが、初めてのしまなみ(2021)と今回(2023)の間、つまり昨年(2022)にもしまなみを走っていて、この店は昨年訪れて「うおー、絶対また来るぅ!!」と思っていたのでした。

うどんは讃岐系で太め・コシつよ。もっちり感もあって、その噛み心地とのどごしは「食べる愉悦」。昨年は「ぶっかけ」を食べたのですが、いりこの風味がばっちり効いていてものすごく美味しかったです。

今回はどうするか悩みましたが(お店に入る前にすごく悩んだ)、うどんの真価を味わえるといわれる「しょうゆ(茹でて冷水でしめたうどんに醤油をかけて食べるスタイル)」を選択。そんなんうまいに決まってるじゃーん!! 甘めのしょうゆがうどんに絡んで、あれですわ。やばい。うまい。やばい。ちょっと語彙を失う美味しさでした。フンガー。

あと天ぷらも美味しいんですよ……。昨年食べて、その後夢にまで見たミズイカ(アオリイカの子供)は、残念ながら本日未入荷でしたが、あなごはこぶりながらふわふわ、鶏のはさみ揚げも梅肉と大葉の風味良く、どちらも満足感の高い逸品でした。

3食目(1日目、午後4時) 因島で大福

そうそう。書くのを忘れていましたが、一昨年、昨年と変わり、今回はロードバイクで走りました。自転車の楽しさは大きくても小さくてもそれぞれにありますが、スピードは段違い! Dove plusで3時間かかった大島〜伯方島〜大三島まで、ブリヂストン anchor RL3(Flat)だと2時間弱。その後、大三島、生口島を経由して因島へ渡り、自転車神社に着いたのが15時。日が暮れる前(18時ごろ)には尾道に着きたいと思っていたので、なかなかよいペースで走ることができました。

因島の大三島神社。その境内にある自転車神社。
(交通の守り神、橋渡しの神様といわれる和多志大神様をお祀りしている)
新しい自転車用にお守りを買いに来たのです!

ちなみに自転車神社は「しまなみ海道」の正規ルートからは若干外れたところにあります。生口島から因島に渡り、尾道方面は左に進むところを右に曲がり、島の外周に沿って10分くらい走った先。お参りして、お守り買って、往復で30〜40分くらい見積もるとよいと思います。

閑話休題(2回目)

さておき、目指す本日3食目は因島から向島に渡る「因島大橋」のたもとにある「はっさく屋」さん。以前の記事でも紹介しましたが、ご当地デザート「はっさく大福」を売るお店です。

はっさく大福はほかのお店でも買えますが、何しろはっさく屋のはっさく大福が美味しいんです。サイズが大きめで、白あんのなかに入ってるはっさくが多分2房は入ってるんですよね。食(は)んだときの食感が「ぞぶり」という感じで心地よく、そして口の中ではっさくの粒が弾けるのです。その甘酸っぱさと白あんの甘さが溶け合って、なんといえばいいんでしょう。さわやかうまい。柑橘パラダイス。うーん、語彙力ぅ……。とにかく美味しいのです!

35mmフィルムで撮影。ブレブレ。

4食目(1日目、午後7時半) 尾道で寿司

因島の「はっさく屋」さんでしばし休憩の間に、それまでどうにか堪えていてくれた雨が降って来ました。向島を走り切るのにおよそ40分くらい。おお雨よ、どうしてもう40分待ってくれなかったのだ。寄り道してたからです。すみません。

3つある渡船のうち、福本渡船さんを利用

まだポツポツくらいで、止む可能性もありましたが、念のためレインウェアを上下ともに着て、しまなみ海道最後の島・向島へいざ出発。やはり雨は降り続けましたが、雨足はさほど強くならず、無事に渡船場に到着できました。

「もう出るよ、すぐ乗って!」

と急かされながら汽船に乗船。数分間の航海の後、尾道に上陸。17時30分。80km・およそ6時間のツーリングでした。さ、宿行って風呂入って飯!

正直、尾道の夜は2年前よりずいぶん静かになっていました。閉まっているお店が多かったです。今回、最初に行こうと思ってたお店にも「しばらく休業します」の貼り紙が……。ぐぐぐ、コロナめぇぇぇ!

しばらくぶらつき、「ぎゃはは」と笑い声が聞こえる店は避け(聴覚過敏なのです)、静かに佇む「なにわ」という名前のお寿司屋さんに入りました。

尾道だけど「なにわ」(Googleマップのクチコミより転載 ©Tony Kansai様)
酢の物(600円)
握り寿司(1700円)

酢の物が美味しいっ。海老が甘く、ぷりっとした食感もいい。酢の塩梅もばっちり好み。握り寿司も美味しかった〜。

5食目(1日目、午後8時半) さらにうどん

お寿司屋さんを出て宿に向かう途中、なんとも雰囲気のあるお店を発見。看板には「寿し うどん 風月」とあります。

寿司食ってきたあとにまた寿司かい! って感じなのですが、どちらかと言えばうどんがメインのお店のよう。うーん、気になる……。幸い? お腹にまだ余裕があったのでつるっと一杯、いただいて帰ることにしました。またうどんかいっ!

寿し・うどん 風月(Googleマップのクチコミより転載 ©eggbanksa様)
一番スタンダートな「うどん(600円)」

優しい味付けのお出汁で、これまたうまいっ。西日本のうどんのクオリティはどうなってんだ。天井知らずか。うどんは讃岐系より細めですが、ほどよいコシともっちり感。そしてつるんつるんなんですよね。美しい。そしてうまい。うまいしか言えん。

食った食ったで1日目、終了〜。

その2に続く!

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