フットボーラーは転び過ぎか?
幼少からサッカーフットボールに親しんできた私ではあるが、本音を言えば、ラグビーの方がいろんな意味で「カッコええ」と思っている。憧れる。それは間違いない。
部活レベルのそれはともかく(学生時代のラグビー部にあまり賢いやついなかった)それこそ日本代表クラスともなればアスリートとしてのフィジカル・インテンシティは当然、人間的にも素晴らしく、プロサッカー選手は正直見劣りしてしまう(母数が多くてアホも多いのもあるけど)。
でも。プレイヤーとして考えてみると。
ラグビーて、ぶっちゃけフィジカルありきやん?ていうか、それなくちゃ始まらないやん?
とにかくデカくて重くて速いのがデフォルトで(たま〜に低いのとかいたりはするけど)ヘビー級のボクシングにも似た、かつてのグラディエーターに対する恐れと憧憬みたいな感覚・興奮があって、それがラグビーというスポーツを思う/観る時の根底にあるんじゃない?
チビで痩せっぽちだった幼少の自分には、それゆえに縁遠いスポーツだったし、なんならラグビーできそうなやつらは(その体格にモノを言わせて普段からガキ大将的に振る舞う)「敵」だった。
サッカーは違った。足が速くなくても身体が小さくても痩せてても、ラガーマン体型の連中と闘えたし、なんなら弾き飛ばすこともできた(本来身体を支える両脚の仕事量の半分以上をボール保持を最優先にしたバランス確保に費やすことが、いかに外からの衝撃に対して脆弱にさせるかわかってない方が多い)。
それゆえ。
W杯以降耳にする機会が増えた「ラグビーと違うてサッカーすぐコケるやん」「ラグビーのがスポーツやわ」的なのには「いや、違うやろ」と思うのですよ。
たとえばサッカー選手にボールを手で持たせて走らせてみたらいい。プロなら同じ体重(これ重要)のラガーマンにタックルされても持ち堪えると思う。だって両脚踏ん張れるから。そもそも触らせないこともできるかも知れない。
ちなみに「サッカーで必要以上に痛がって審判にアピールするのみっともない」というのはまた別の話。やり過ぎるプレイヤーはちゃんと叩かれるしね。
閑話休題。
念のため繰り返すけど、今はラグビー好きなんです。言うとくけど。ラガーマンも尊敬してる(伝統あるスポーツとしての面白さに対する好意とは別に、自分が持たざるモノ=生物学的に圧倒的な体格と体力を誇る同種族への憧れが根底にあることは否定できない)。
なにが言いたいかと言うと。
つまりはスポーツにはそれぞれ「競技特性」というものがあって、それに最適化された身体能力ってのがあり、さらにはルールや競技人口動態によって形成された文化というものがあるわけで、ある一面を取り上げて(特に個別の競技者の)優劣語っても意味がないんじゃないの、と。
てなことをランチタイムにデスストランディングしながら考えたのでメモ。雑文の極みですな。
しかし、それにしても先日のA代表(コロンビアとの親善試合)はピリッとしませんでしたなー。情けない。まじでラグビー見習ってほしいわ。