【死体】※最終回
ある日のこと、お客さんに延長料金の声がけをするが全くの反応がない。というか息すらしていない。
焦って警察や救急車を呼ぶが、残念ながらお亡くなりになっていた。事件性はないらしいとのことだが、どういう事情でこのネットカフェを最後の場所に選んだのか、ただの日常の延長で人生が終わってしまったのかはわからない。
そのブース前には、現場を荒らさないように警察が1日中立っているという異常な光景での営業になったのだが、私はそれを見て辞める決心をした。
私は警察や死体が異常だと判断できたが、ここにいると異常な光景が正常に見えてくるのだ。まともな考えができなくなる前に、ここをただ去る決意をしよう。そう思った。
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