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【頭がおかしくなった瞬間】

この店の客は、まともに話しても話が通じない。そのうちの1つを今回は話そうと思う。
 
 
 
ある日のこと、いきなり客がキレながらこっちにきた。
 
なんでも「隣の席の奴に壁を蹴られた! 本部に電話させろ」とのこと。
 


以下、私と客の会話。

私「じゃあ、その蹴った人に話を聞きに行きますよ」

客「いやいいから! 話なんて! 何回もスタッフが注意してるの!」

私「(違うスタッフに)注意しましたか?」

スタッフ「いや、してないです。初めてです」

私「してないって言ってますよ」

客「したって! 1年も5年も10年もしたの! 本部に電話させろ!」

私「え? だってお客様は席の問題を解決したいんですよね? だったら本部に電話しても解決できないじゃないですか? それより、私が話しに行った方が良くないですか?」

客「いいから! 俺はね! この話をね! 本部にね! 聞いてほしいの!」

私「(あっめんどくせ!)わかりました~!」

で、この客に本部の電話番号を教えて、壁を蹴ったお客さんに話を聞く。

そのお客さん曰く、「あっちから何度も壁を蹴ってきた。イビキもうるさいし、文句もブツブツ言われた。スタッフに話を通さなかったのは反省している」とのこと。


どっちが正しい主張をしているかはわからないが、この段階で、このお客さんは私の話を聞いてくれた。席も移動してくれた。それだけで私はこのお客さんを信用することにした。

で、さっきの喚いている客にそのことを話す。

私「あなたが話を通じないと言っていたお客さんですが、普通に話通じましたし、席も移動してくれましたよ(なにいってんすか頭おかしいんじゃないんですか)」

客「いや! 俺にそんな話しなくていいから! 俺はね、本部にね! 話をね! 言ってやったから! 言ってやったんだぁ~い!!」

私「??????????」

本当に何を言っているかわからなかった。この客が「話しは通じない」と言ったのに、いざ私が話が通じたと言ったら「そんな話はしなくていい」と言ってきたのだ。つまりは嘘を言ってきたのだ。

客「あんたらも、あそこの席清掃できてよかったじゃん。俺がどかしてやったんだよ!」

私「あっそっすか。了解です!」

適当に流して、この事件は終了したが、それにしても腹立たしい。もちろん、この客にも怒りを覚えるが、自分の判断ミスにもだ。私はこの客を信用せずに、本部の電話番号を教えずに、蹴ったお客さんに話を聞きに行けばよかった。もしくは警察を呼べばよかった。

今後もこういう戦いは続いていく。そのたびに私は妖怪のような客とまともに話そうとし、話が通じず、心が蝕まれていく。しかし、これを読んでいるあなたには笑っていてほしいと願うばかりである。そして、こういうネットカフェで働かないことも願う。

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ネカフェの闇
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