8時29分の事件
警察署の当直勤務
平日は、
17時15分~翌日の8時30分まで
が当直時間帯となります。
当直時間帯の事件は
原則として、その時の当直担当が
現場臨場から事件の判断、初動の措置まで
全般を処理しなければなりません。
「当直責任」
警察業界では有名な言葉です。
当直時間帯は、当直に全集中です。
17時15分に入電した事件はもちろん、
当直が終わるギリギリの翌日8時29分に
入電した事件もその当直の責任で
処理しなければなりません。
事件はいつ起こるか、
誰も予想がつきません。
事件が起こらず、
平和な当直の日もあります。
事件だらけで戦争状態の日もあります。
平和な当直の日の朝、
当直員たちは言葉に出さずに
心の中で祈ります。
「このまま何もなく終わってくれ…」
8時ころから、カウントダウンが
始まります。
8:05
8:10
8:15
・
・
・
時間が過ぎるのが
ものすごく長く感じます。
その間も、本部から次々に
110番通報の指令無線が入ります。
交通事故の通報
駐車苦情の通報
セーフです。刑事の担当ではありません。
近隣署の指令も流れてきます。
○○署(他の署)で傷害事件の通報。
「○○署の当直さん、ご愁傷様です。」
心の中で呟く。
今日は早めに上がって
ジムでも行こうかなぁ
そして、8時29分
あと1分で当直終了です。
ビービー
110番、重要通報の音が鳴ります。
「××駅(管轄の駅)で電車内痴漢
マルヒ(犯人)確保。駅事務室で
PM(ポリスマン:警察官)待ち」
ガーン。
天を仰ぎます。
今日も帰れない…
他の課員に「お疲れ様です」
とかわいそうな目で見送られながら
悲壮感を身にまとって
今日も刑事は現場へ向かうのでした…
今日もお読みいただき
ありがとうございました!
ではまた!!
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