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仏教から学ぶ話

今日のはちょっと長いぞ

改めまして、僕はサイボウズ主催のkintone hive 2023 tokyoにスピーカーとして登壇させていただきました。
kintone hiveってなんやねんという方はこちらから。

発表時間17分のプレゼンに対して、初期の登壇資料は106枚。
あれもこれも伝えたいという僧侶でありながら煩悩の塊であった僕が作ったスライドはあまりに枚数が多く、約10%程削減した。
(それでも最終的に94枚で欲深いことに変わりはない)

その際に削減したスライドの話を少し掘り下げてみようと思う。

■次回のプレゼンで使えばええやん

とも思うが、プレゼンの材料としてではなくて、今話したいから、今話す。多分というか絶対時間内に収まらないし。

で、それは何だと言う話だが、阿弥陀経というお経の一節。


池中蓮華(ちちゅうれんげ)
大如車輪(だいにょしゃりん)
青色青光(しょうしきしょうこう)
黄色黄光(おうしきおうこう)
赤色赤光(しゃくしきしゃっこう)
白色白光(びゃくしきびゃっこう)
微妙香潔(みみょうこうけつ)

これを超現代語訳すると

「車輪くらいでっかい蓮の花が池に咲いてる。青い花は青く光ってるし、黄色い花は黄色く、赤は赤で白は白く光ってる。どれもいい香りで綺麗だなあ。」

というお経。結構長いお経でポクポク木魚叩きながら唱えてたら20分くらいかかるんだけど、その中の一部。
花の色は個性をあらわしていると解釈している。人と比べて優劣をつけるものでもなく、1人ひとり、それぞれが当たり前に尊い。

そしてそれがまとまるとさらに良い。色々な種類の花で構成された花束がきれいなのは1つひとつの花の個性の組み合わせによって生まれるものだよね。チームワークってことだと思うし100人100通りってこういうこと。

■実はみんな阿弥陀経を知っている

出家するまで気付かなかったが。

さいた さいた
チューリップの花が
ならんだ ならんだ
あか しろ きいろ
どの花見ても きれいだな

どの花見てもきれいなんだって、みんなそれぞれに良いところがあるよって、実は僕たちすんごい小さい頃から聞いていたわ。

■人と違う。そのラインを引くのは人。

みんな1人ひとり。あなたはあなただし、私も私。
見た目も、性格も、考えてることもみんな違う。指紋も違うし。耳の骨の形も違う。
耳の骨の形って指紋のように全く別々なんだって知ってた?子どもの頃に読んだ人のからだっていう図鑑に書いてあった。

でも世の中には少し違うということを騒ぐ人もいる。その人は「自分は普通サイドにいる」って思ってる。 

人の普通なんて誰が決めたんだ。

■ハンバーガーってどんな食べ物?

って聞かれたときに、パンとパンの間に肉が挟んであるものだと答える人が多いだろうか。一言で、と言われれば僕もそう答えると思う。
でもそこにケチャップが無くて、刻まれた玉ねぎがなくて、ピクルスがなかったとき、それはあなたの好きなハンバーガーかな。
それぞれが個性を光らせて、初めてみんなの好きなハンバーガーができていると思う。

ハンバーガーってどうして美味しいの?って聞かれたときに「パンの間に肉が挟まってるから」とはならないんじゃないかな。

■違いを受け入れる

みんな違ってみんないいって伝えたいんだけど、人類を一列に並べて1人ひとりに僕がこの話したとしても多分変わらない。
なんだこの鬱陶しい坊主ってなると思う。で、皆に無差別に布教してくれとも言わない。押し付けは不毛だし、結果は同じ。

でも、あなたの家族とか大切な人には伝えていけるんじゃないかな。こう考えるべきだ!ではなくて、こういう考えもあるよ、と言ってあげてほしい。個人を尊重するからこそ。

自ら言いづらい人は「このnoteを読んでみて」と言って見せてあげてほしい。いつも通り乱文ではあるけれど、今日は一生懸命伝えたくて書いてる。

何言ってんだこいつで終わるかもしれないけど、伝えたいことは一つだけで、
違うって当たり前でそれで良いし、それが良いってこと。

■自分の世界を変えたいなら、あなたの世界の住人から

自分の周りにいる人たちが、みんな違ってみんないいねって言ってくれたらめっちゃいいじゃんって思う。
得意なことと、苦手なこと。上手い下手もあれば好き嫌いもあるのが当たり前。

自分の近くにいる人から、あなたの家族も周りの人も、もっと進めばあなたを知ってる人、あなたを知ってる人を知ってる人まで、違うのなんか当たり前で、それが最高に良いんだってことを伝えていけたらいいね。

■これスライドに入れなくてよかったわ

これだけで30分くらい喋って未来永劫イベント出禁になるとこだった。

■どうやって伝えれば良いの?

ハンバーガーってなんで美味しいか知ってる?

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