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パソコンの生産台数と回収台数について(最新:2020年度版)

パソコンの生産台数と回収台数について調査してみました。生産と回収台数について対比させたグラフは以下になります。2020年度では生産と回収では48倍の差が出ました。

パソコンの生産と回収台数の推移

数字は以下の団体様が公表されているものから抽出しています。
生産台数出所:(一社) 電子情報技術産業協会
回収台数出所:(一社) パソコン3R推進協会

小型家電の回収量

上記は2018年度までの小型家電回収量です。年々伸びているように思われますが、氷山の一角の様子です。パソコンリサイクル法=「小型家電リサイクル法」は2013年4月1日に施工されて、8年が経過しています。パソコンを年間1208万台の生産しておき、25万台のみの回収という割合では低い数字と思われます。

このグラフをみて、パソコンの種類分けがなされておらず、電磁辞書とか、スマホとかまで混在しているから、生産台数が異常値になっているのでは?と思いました。しかし、データソースをたどると細かく分けられており間違いないと思います。(後半にグラフを載せました)

パソコンの生産と回収に関する加盟団体社数

また、回収数が低いのは元となる数字取得の母数(加盟企業数)が少ないのではとみてみたところ、(一社)パソコン3R推進協会様の正会員(48社)と低く、それに対して生産数の(一社)電子情報技術産業協会様では正会員(347社)と7.2倍の開きがありました。

パソコンメーカー主要10社(生産と回収団体登録)

しかし、主要なパソコンメーカーとなる、Apple Japan (同)、ASUS JAPAN (株)、NECパーソナルコンピュータ (株)、デル・テクノロジーズ (株)、(株) 日本HP・日本ヒューレット・パッカード (同)、日本マイクロソフト (株)、ソニーグループ (株)、パナソニック (株)、富士通クライアントコンピューティング (株)、レノボ・ジャパン (同)は含まれておりました。生産台数にDellとASUSが除かれておりますが、これが入るとより高い生産台数となるので、回収率はもっと低くなるようです。詳細はココ

2020年 パソコン販売の目玉『GIGAスクール構想』

2020年のパソコンメーカーおよび関連業者にとっての目玉として、『GIGAスクール構想』がありました。これはすべての小中学生にパソコンを貸与するという内容です。詳しくはコチラ

『GIGAスクール構想』の3つの謎

「GIGAスクール構想」向けソリューションを発表

引用:ZDNet Japan様 

2020年2月には「GIGAスクール構想」への賛同を表明していたりしました。

①ここにパソコンリース屋もレンタルPC屋の大手さんも名前がなく、

②大手パソコンメーカーであるApple、ASUS、パナソニック、ソニーの4社も参画しておらず、

③小中学生が使用するパソコンに、なぜ新品のものを導入するか?

の3つが未だに分からないです。

今後、小中学生は減っていく一方です。そこに新品導入したら、またもや廃棄コストがかかってくるのではないでしょうか?少し古いけど、減少のグラフは以下です。

小中学校の生徒数の推移

引用:ニッポンドットコム様

経済産業省では『小型家電リサイクル制度の課題及び対応方針案』等を取りまとめていたりするようですが、上記の『小中学生の生徒数の推移』は文部科学省で管轄ではないから、加工数字を知らなかったという理由であれば納得です。

パソコンの生産台数

ココからは細かい数字です。

(一社)電子情報技術産業協会様が掲載されている数字の詳細はこちらです。まずは総数です。掲載表記は出荷台数となっておりますが、ここでは対比させやすように『生産数』と表記しています。

パソコンの生産台数

ノートパソコンの生産台数

ノートパソコンの生産台数

デスクトップパソコンの生産台数

デスクトップPCの生産台数

パソコンの回収台数

ココからも細かい数字です。(一社)パソコン3R推進協会様が掲載されている数字の詳細はこちらです。

パソコンの回収台数

ノートパソコンの回収台数

ノートパソコンの回収台数

デスクトップパソコンの回収台数

デスクトップパソコンの回収台数

まとめ

長々と書きましたが、商品を統一して、部品調達のコストも減らし、リペア作業を徹底的に仕組化することで工数を下げ、更に配送や拠点の適切な配備をおこなうことで、ハイスペックのレンタルPCを月額5,500円のサービスをおこなってきたので、大量生産の数字がバカバカしく思ったわけです。はい。

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