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全身性強皮症に合併する間質性肺炎(SSc-ILD)患者におけるニンテダニブの効果と急速進行のリスク因子について
RMD Open Journal IF:5.1
SENSCIS試験サブ解析の結果より
⇒SSc-ILDの進行リスク因子を有する患者においてニンテダニブのFVC低下抑制効果は優位であった。
進行リスク因子とは
・SSc発症から非レイノー症状発症までの期間が短い
・炎症マーカーの上昇
・広範囲の皮膚硬化
結果
プラセボ群において以下の項目におけるより大きなFVC低下が認められた。
・最初の非レイノー症状から18か月未満(-167.8ml/年)
・炎症マーカー上昇(-100.7ml/年)
・mRSS 15~40(-121.7ml/年)
・mRSS 18以上(-131.7ml/年)
上記が、全被験者(-93.3ml/年)よりも数値的に大きかった。
”ニンテダニブはサブグループ全体でFVC低下率を低下させ、進行リスク因子を有する患者において数値的により大きな効果を示した。”
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