ChatGPT編集 宮沢賢治原作「勲爵士ジョニーの冒険 春 水星少女歌劇団一行」第14話「ジョニーはレッド・ベアの村長と対話する」
まえがき
環境テロリストの赤ひげは、レッド・ベアを説得し、レッド・ベアの村長を呼ぶため、列車を降り、野原を走りました。
レッド・ベアとジョニーの対話がはじまります。
本文
赤ひげは野原を駆けました。
ジョニーは、2号車のマリアとエミリーに呼び掛けます。
ジョニー:「マリア、エミリー!お疲れさま!みごとな【封鎖】魔法だ。君たちのおかげで1、2号車は安全だ。3号車の事件も解決済みだ。こちらは大丈夫だ。さあ、次はレッド・ベアが1頭、話し合いのためにやってくる。攻撃はしないように。【封鎖】を続けてくれ!」
マリア:「よかった。わかったわ」
エミリー:「まかせといて!」
しばらくすると、草むらから突如として十頭ものレッド・ベアが姿を現し、列車から離れて走っていきました。
乗客たちは驚きの声を上げました。彼らは思わずつぶやきました。
乗客1:「まさか、こんなところにレッド・ベアが潜んでいたなんて…」
乗客2:「助かったのは勲爵士ジョニーの仲裁があったおかげだ。本当に危なかったよ」
すると、一回り大きなレッド・ベアが、赤ひげといっしょにゆっくりと、列車に近づいてきました。
ジョニーと猟師コジュウローは、列車を降りて出迎えました。
コジュウローは緊張しながらも勇気を振り絞って言いました。
コジュウロー:「自然の神、レッド・ベアの村長殿、お目にかかれて光栄だ」
レッド・ベアの村長:「勇敢な猟師コジュウローよ、そなたの祖父モまた父モ勇敢な猟師であっタ」
レッド・ベアの村長:「勲爵士ジョニー殿。我が名はバーウゲ。レッド・ベアの村長ダ。我が仲間が列車を止めたことを謝罪すル。あとでイノシシとシカの毛皮を贈り、償いタイ」
ジョニー:「バーウゲ村長、こちらこそお許しを。密猟者タイチに対する『熊の裁き』が数十年後になることを謝罪する。」
バーウゲは少し黙っていましたがゆっくりと答えました。
レッド・ベアの村長バーウゲ:「レッド・ベアの寿命は人間の数倍長い。数十年などすぐダ。密猟者タイチの命が尽きるのを楽しみに待つ。生者の裁きは一時のものであるが、死者の裁きは永遠だ。密猟者タイチを永遠に裁けることはむしろ喜ばしいことダ。ジョニー、汝に感謝すル」
ジョニー:「バーウゲ村長よ、時間がない。お聞きください。ベーリング市長には、私から保護区の概要の提案をしておきます」
ジョニー:「より実際的な点については、レッド・ベア保護区の創設についての準備交渉を、1週間後に私の滞在するベーリンググランドホテルで行うこととしましょう。そして、レッド・ベアの代理人として赤ひげ、猟師の代表としてコジュウローが参加することとします。あなたがベーリングの街に現れては大騒ぎになりますからな」
バーウゲ:「ハハハ、それも痛快ではあるがナ。フフフ」
ジョニー:「私、ジョニー、赤ひげ、コジュウローの三者で保護区の原案を作り上げ、それをベーリング市長に提案しましょう」
ジョニーの声は自信に満ちていました。
バーウゲ:「よろしく頼ム。それにしてもホワイト・ベアに続いてレッド・ベアの保護区まで作ろうとする汝の目的はナンダ」
赤ひげ:「保護区じゃなくて解放区です。村長」
ジョニー:「人間の農民の子どもたちが飢えないようにすることが、私の目的です」
バーウゲ:「レッド・ベアと人間の子どもに関係があるノカ」
ジョニー:「あなたたちが、山でシカやイノシシを狩ってくれると、里の被害が減り、畑の収穫が増えるのです」
バーウゲ:「そうか、わかっタ」
ジョニー:「そろそろ、騎兵隊と工兵隊が来るころです。山にお帰りください」
バーウゲ:「工兵隊の世話にはナラヌ。過ちは自ら改めル」
バーウゲは列車の前方にゆっくりと歩いて近づきました。
乗客たちは騒然となりました。
乗客1:「大きなレッド・ベアがこっちに来るぞ!」
乗客2:「機関車を壊す気か」
あとがき
原作のひとつ宮沢賢治「氷河鼠の毛皮」では、ベーリング市行き急行列車を赤ひげと白熊のグループが襲撃します。本作では、赤ひげのみの単独襲撃としました。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?