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ChatGPT編集 宮沢賢治原作「勲爵士ジョニーの冒険 春 水星少女歌劇団一行」第18話「発電所事件、謎を呼ぶ大量の電信」

まえがき

ベーリング市は停電していました。
ジョニー達は市長に呼ばれました。
発電所からの市長令嬢の救出と、停電の復旧を依頼されます。

本文

ジョニーたちが市長公邸に到着すると、市長と数人の市職員が出迎えました。

ジョニー: 「市長、お会いできて光栄です。レッド・ベア保護区にご賛成いただきまして本当にありがとうございます。こちらは私の助手で魔術師のマリアとエミリーです」

市長: 「ジョニー殿、すまない、ありがとう、ありがとう。おお、助手のお嬢さんがたは魔術師か、助かる、百人力だ。私の娘が、ベリーナが、発電所に取り残されているんだ。助けてくれ。そして、停電を、電気を、市民を救ってくれ。頼む。頼む」


ベーリング市長(AIイラストplus)


ジョニー: 「市長殿、心配なさらずに。私は人質救出の経験は何度もあります。お嬢様の救出には全力を尽くします。御安心ください。ただし、電気に関しては私の専門外です。こちらに電気技師の方はいらっしゃいますか?」

市長: 「これが、ユリアン・ヤンセン技師長だ。王立大学の電気工学科を首席で卒業した優秀な男だ。必ずやジョニー殿の助けになることでしょう。娘の、ベリーナの、婚約者でな。ああ、本当に娘は幸せだったのに、こんなことに…」

エミリー:「(小声で)すてきな婚約者もいるのに、発電所に閉じ込められてるなんて、お嬢さんかわいそうね。敵はモンスターかしら、テロリストかしら」

マリア:「(小声で)ジョニーが必ず助けてくれるわよ。私たちも全力でお手伝いしましょう」

ヤンセン: 「市長はお疲れだ。別室で休んでいただきましょう。市長、勲爵士殿との打合せは私にまかせてください」

市長:「すまぬ、ヤンセン君。ジョニー殿、申し訳ない、失礼する」

市職員たちは市長の両脇をささえて別室に連れて行きました。

ヤンセン: 「勲爵士殿、あなたの論文『カエルの神経に及ぼす電気と硬直魔法の効果』を読みました。科学と魔法の関係を解き明かす大発見に背筋が震えるほど感動しました」

ジョニー: 「光栄です、ヤンセン技師長殿。私は微弱電流について少し研究しただけです。停電の復旧に関しては専門外ですから、お世話になります。ただ、今は、そんな論文の話をしている場合ではないのでは?それに警察や軍隊の関係者がいませんね。人質救出作戦なら彼らの協力が必要です」

ヤンセン:「はい、この事件、いや、事故というか、災害というべきか、少なくとも人質事件ではないようなのです。警察も軍隊も一目みて撤退しました。魔法と科学の両方を熟知した、勲爵士ジョニー殿にお願いするしかないと」

ジョニー: 「どうも、よくわかりませんね。現在の状況について教えてください。どうなっているんですか?」

ヤンセン: 「発電所には市長のお嬢様、ベリーナ様が閉じ込められています。現在、発電所は市内への送電は停止していますが、何らかの動作をしているようです。また、発電所からは複数の回線を通じて大量の電信が発信されています」

ジョニー: 「ヤンセン殿、敵の数について推定はできますか?モンスターですか、テロリストですか、それとも、その組み合わせですか?いったい何人いるのでしょうか?それに、お嬢様は人質ではない、と言いましたね。偶発的に閉じ込められたのですか?それとも、言いにくいことですが、敵の一味になってしまったのですか?」

ヤンセン: 「(苦しそうに)敵の数については具体的な情報はありません。確証はありませんが、恐らくいないと思われます。お嬢様が一味かどうかはよくわかりません…」

ジョニー: 「(驚きながら)それはおかしいですよ!敵がいないなんてありえないです。テロリストやモンスターが発電所を占拠しているのではないですか?また、大量の電信は犯行声明や外部の仲間との連絡ではないのですか?テロの常套手段はインフラを襲うことだ。御令嬢はテロリストに人質にとられた可能性が高い。私たちは早急に行動を起こさなければ!」

ヤンセン: 「(沈痛な表情で)…むしろテロリストの襲撃だったらいいのですが…」

ジョニー: 「良くないでしょう!ラチが明かない!とりあえず電信文を読ませていただけますか?敵の情報を知るためには、その内容を分析する必要があります」

エミリー「(小声で)おかしなことになってきたわね。敵がいなくて、お嬢さんは閉じ込められていて、人質ではなくて、発電所は動いてるのに停電ってどういうこと?電信は誰が打ってるの?」

マリア「(小声で)ジョニーがわからないのに私がわかるわけないでしょ」

ヤンセン:「もちろんです。市職員に電信文を持ってきてもらいます。ただし、量が多いですよ。休みなく24時間発信していますから」

ジョニー:「敵の分析には、資料は多いほど望ましいです。電信の量が多いということは敵は複数でしょう。交代で電信を打てるものが多数いるということは、ある程度知的水準が高い集団であることが推測できます。いっぽう情報統制の意識が低いという傾向も読み取れます。人間なら学生団体でしょうか。モンスターなら種類はかなり限られます。外部との連絡が含まれていれば組織ごと一網打尽にすることもできるでしょう」

エミリー「(小声で)さすがジョニーね」

マリア「(小声で)敵がいないなんて、お役人の見間違いでしょ。ジョニーの状況分析のほうが正しいわよ、きっと」

市職員がたくさんの荷車で書類や印字テープを運んできました。

ジョニー: 「(電信文を読んで驚愕)ありえない、まさか、これは…恋愛物語の脚本ですか?!」

あとがき

謎が深まる発電所事件!
市長令嬢は無事でしょうか。
発電所から大量に発信される恋愛物語の脚本は、いったいなんなのでしょうか。

今回は、宮沢賢治の「発電所」などを原作としています。


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