ちょ、とりあえず見て!
ギター初心者あるあるだと思うけど、エフェクターが欲しくなる。とは言え、何を買ったらいいのかもわからない。出したい音はどのエフェクターを買えばいいのか。せっかく生方真一のシグネチャーモデルのギターを買ったのだから、本人と同じボードを組んだら面白いのでは?と思った。これで勉強してみることにした。
約10ヶ月かけて完成。ボスのディレイ技以外は全て中古で購入。パッチとDCケーブルは全てフリーザトーンのソルダーケーブルで制作(パッチはスリムタイプ)。ボードとエフェクターは全てフリーザトーンのベルクロで接着。ACアダプターも1つを除いてフリーザトーンのものを使用。(ファズファフェイスのみ付属のACアダプターを使用)
詳しくはこの動画で。
こうやって並べてみたら1サイズ小さいボードでも良かったような気がする。
本人のボードと違う箇所は多々あり。
・ワウの後にピエゾピックアップを搭載したギター用のミニボードに繋がるはずだが、そのギターがないので、ワウからジャンクションボックスのアウトに接続。
・ファズファクトリーがハンドペイントじゃない。
微妙に音も違うらしい。
・ハーロウとトレモディロの色が違う
・チューナーは最新のボードのものを使用。(動画より新しい日付のボードで使用されているチューナーを購入した。ピーターソンのストロボストンプHD。)
・ボリュームペダルにミニマムボリュームなし
・アニマトフォルテに本人(?)のサイン入り。おそらく本人のものは製造番号が60番以前だけど、自分のは100番台なので、モディファイされたもの(60番までのものと一部同じ部品を使うことができず、似たパーツで製作されたもの)で、少し音が違うらしい。フリマアプリで購入したが、「本人からサインをいただいたのは本当なので、本人からもらったピックもつけます」とのことだった。
製造が終了しているエフェクターを集めるのがとにかく大変だった。
・アニマトフォルテ(ファズ)
そもそも製造されている個数が少ないので、タイミングよく買えたのがラッキー。
・ハーロウ(コンプ)
現行機としてサイズを小さくしたV2があり、初期型がほとんどないのに加えて、黒が限定カラーなので、黒はほぼほぼお目にかかれない。
・クァンタムクォーサー(フェイザー)
たまたま買えたけどほとんど中古も存在しない。現行機でもっと使い勝手がよさそうなものがある。
・テキサストレモディロ(トレモロ)
まず日本で見ない。電池駆動のみとDCケーブルを使用できるタイプの2種類があり、DCケーブルを使えるものを探すのも大変なのに、本人と同じ色のものにしようものなら、まず買えなさそう。イギリスで売られていたものをインターネットで購入した。実はこの中で1番高い。
・デュアルブルーディレイ
1番探しにくくて、1番最後に購入。モディファイされたものもあり、改造されていないものを購入するのが困難。デンマークで売られているものをインターネットで購入。
・クライベイビー(ワウ)、アーク3(スイッチャー)、PT-1D(パワーサプライ)、DB-12(メトロノーム)
探せばまだ買える。
・PAE-101P(パワーサプライ)
タイミングよく買えたけど、あまり買えるものではなさそう…
ここからは配線の話。画像や動画ではわからないところが多々あるので、「自分はこうしたよ」ということは前置きしておく。
まず、PT-1D。画像ように置くと、付属しているコードがボードよ外に向かうように本体を置くことになる。
L字が逆の変換アダプターを購入し、コンセントも余りすぎるので短いものに交換。
次にデュアルブルーディレイとリバーブの置き場所。PAE-101Pと電源タップのようなものの上に置かれているように見える。DD-500の電源も、その電源タップのようなものからとっているように見える。
フリーザトーンのPT-2を設置。
「アナログエフェクターとデジタルエフェクターの電源は分けたほうがいい」というルールがあるらしい。アナログかデジタルかの見分け方がイマイチわからないので、「電池駆動かそうではないか」で分けてみた。間違ってたらスマン。
PAE-101P(アナログエフェクターのみに)
・KTR
・アニマトフォルテ
・テキサストレモディロ
・レッドジャスパーV2
・ファズファクトリー
・クライベイビー
・ディレイ技
↓
PT-1D
・ARC-3
・PT-1Dの100mA、500mAの電源
・チューナー
・ファズユアフェイス(このエフェクターだけセンタープラスで、PAE-101Pがセンタープラスに非対応ということで、仕方なくタップから電源をとっている。)
↓
PT-2
・マーキュリー7
・デュアルブルーディレイ
・DD-500(電池で動くけどアナログなわけない。)
↓
OAタップ
・クァンタムクォーサー
・ハーロウ
・ワーミー5
これでOAタップのコンセントを刺すだけで全てのエフェクターが通電する。
ここで1つ重大な問題がある。
エフェクターボードの蓋が閉まらない。
蓋が閉まらないと持ち運べないのだ。
まずはこのエフェクターが2段になっているところ。
これにボードの蓋をする時に、
シンデレラフィット!
少し大きめで助かった。
ここも高くて蓋が閉まらないので…
こちらもシンデレラフィット!
最初からここに置くことを想定していたかのような配置。
ボードの蓋が閉まるようになって問題がないように見えるが、察しのいい人はすぐにわかったかもしれない。致命的な問題が発生している。
ファズが上手く作動していないのだ。
一般的に、ファズはギターの直後に置くのがセオリーらしい。ギターの直後に置かなければならないものが3つも存在しており、スイッチャーのループの5・6・7にそれぞれ配置されている。上手く鳴るわけがないのだ。
…いや〜わかってたよ。わかってた。だからケーブルも結束バンドでまとめてないしね。わかってたけど、ものは試しでやってみたかっただけなんだよね。
本人が使っているARC-3は特別に内部の回路に改造が施されている特別な仕様になっている。このボードの肝はARC-3だったのだ。
かと言って本人と同じARC-3に改造できないし、仮にできたとしても元に戻すのも大変だ。それではどうしたらこのボードが使えるようになるか。スイッチャーのセンドからファズのインプットまでの間のインピーダンスをローからハイにして上げれば使えるはず。
〜数週間後〜
エフェクター(?)を追加購入して問題を解決した。
それぞれのファズとの相性があり、3種類使用した。
電源は全てPT-1Dからとっている。
まずはここ。
ファズファクトリーに使用。最初からここに入ることが想定されていたかのようにシンデレラフィット。スタビライザーの説明書に小さく、「出力が小さくなるので、グリーンブースター等を使用してください。」と書いてあるが、ファズファクトリーは元々うるさいので、何もなくてもちょうどいい!…はず。知らんけど。
次はここ。
ワーミーを少し横にズラして設置。
下のバフアウトはアニマトフォルテに使用。側面にツマミが2つついており、左側のツマミでハイインピーダンスとローインピーダンスを調整可能で、ツマミでインピーダンスを変更できるので音作りの幅が広がる。右のツマミはアウトプットの出力を調整できる。アニマトフォルテはPAE-101Pから電源をとっていたが、100mAだとあまりいい音が出ないので、バフアウトの9VのDCスルーアウトから電源をとり直した。(これは電源をアナログとデジタルに分けられてるか怪しくなってくる…)これで500mAで使用していることになっている。
上のラインモードスタビライザーはファズユアフェイスに使用。ファズファクトリーとアニマトフォルテに使用した2つと相性が合わず、オンにすると発震してしまい、ボードにファズファクトリーが2つ入ってるようだった。ラインモードスタビライザーはファズフェイスに使用すると絶大な効果を発揮するもので、ファズユアフェイスもファズフェイスの後継機ということで、見事に問題解決に至った。
いや〜お金と時間がかかった。
あとはボリュームペダルを調整して、一定のところ以下にボリュームが下がらないように物理的に調整すれば終了。
まぁ、お察しの通り、蓋が閉まるからと言って1人で持ち運べるような重量ではない。持ち運ぶことも考えたくない。
ここまで揃えてギターが弾けないなんて恥ずかしい。実際弾けない。ここまで外堀を埋めたから、これで逃げられなくした。ここから練習をさらに重ねて使いこなせるようにならなければ。
大人の夏休みの自由研究でした。
https://youtu.be/4lMcu6Gfcag?si=d2TwGOGKtW78PgZN
最近のナッシングスでマイブームの曲。
ファズファクリーをこれぐらい使いこなしてみてぇ…
でもこの曲半音下げとドロップDか…。
…一旦後回しか。