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【古墳時代】〜手作りの埴輪「踊る人々」編〜
前回は銅鐸を作り【弥生時代】を紹介させていただきました。
続く今回は【古墳時代】をご紹介。時代を象徴する【埴輪】を作ることにしました。
埴輪の中でも代表的な作品「踊る人々」を作っていきます。
・古墳時代とは
古墳時代(こふんじだい)は、弥生時代に続く、主に紀元三世紀から六世紀後半までの時代で、前方後円墳に代表される、古墳が多く築かれた時代です。
大和(奈良県)と河内(大阪府)を中心とする近畿地方に特に巨大な古墳が集中しているのは、大王のもとに、地方の豪族が束ねられ、連合して巨大な勢力をもつようになったためでした。
また古代日本は積極的に海外にも進出していて、四世紀には朝鮮半島に進出していることや、五世紀になると「倭の五王」と呼ばれる五人の王が中国に使者を遣わせたことなどが、朝鮮や中国の史料からわかっています。
四世紀から六世紀、大勢の渡来人により、技術や文化が伝わりました。機織り、鍛治、土木建築などの技術や儒学や仏教、漢字文化も伝わりました。
・埴輪について
「埴輪」は、古墳から出土する素焼きの土器で、古墳の上や周囲に多数並べられていたようです。古墳に埴輪を置く目的は、盛り土の崩れ防止や、死者の魂を鎮めるため、祭祀や魔除けのためと言われています。
(Wikipediaから一部引用)
・制作について
埴輪の制作は土偶を作った後だったので、同じくオーブン粘土で作ろうと考えていました。
ただ、埴輪の色は赤茶色のイメージが強かったので、できるだけその仕上がりに近い色の粘土を選びたくて100均ではなくて、手芸専門店のユザワヤへ赤茶の粘土を探しに行きました。
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作ろうとしている「踊る人々」を資料で見ると、埴輪の内部は空洞になっています。
そのため最初は空洞構造で作ろうとしました。
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しかし空洞構造のまま、小さなサイズの埴輪を整形するのは難しく、早々に断念。
土偶と同じように中に粘土が詰まった状態で成形することにしました。
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目の空洞をどう表現するか悩みましたが、深めにくり抜くことでどうにか参考資料に近い雰囲気を再現しました。
本物に忠実では無くなったけど、ポップでなんだか愛らしい仕上がりになったので、これはこれでいい感じです。
〜オーブンで焼成後...〜
オーブン粘土は、乾燥したら家庭のオーブンで焼き、仕上げます。
実際に焼いてみるとびっくり、埴輪が膨れて破裂し、大きくひび割れてしまいました、、、、!
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空気がうまく抜けていなかったのか、空洞にしなかったことによるトラブルに見舞われてしまいました。これは想定外。
むしろ土偶の時、うまくいってよかったな。。。
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しかしピンチはチャンス。パテによる補修を千鶴さんにやってもらいます。
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うん、これはこれで修復あとがいかにも出土品っぽいです。
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色々とアクシデントもありましたが、なんとか完成しました!
焼くと少し白っぽくなりますね。
今回何気に難しかったのは鼻筋のラインでした。
幅や高さが微妙に違うだけで、随分と印象が変わるもんです。
埴輪たちを通して、古墳時代を想像していただけると幸いです。