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「働く選択肢を増やしたい」車椅子エンジニアの想い【クラウドワーカーインタビュー】

こんにちは、ワーカーエクスペリエンスチームの大田です。

今週は「クラウドワーカーインタビュー」と題し、クラウドワークスを使っていただいているクラウドワーカーさんに直接お話をお伺いしていきます!

今回お話を伺ったのは、
“車椅子のシステムエンジニア”として活動されている天谷さん

私たちワーカーエクスペリエンスチームと同じ想いを持たれているワーカーさんです。

クラウドワークスで仕事をしている背景や、アクティブに活動・活躍されていることをご紹介したいと思い、インタビューという形でお話を伺うことにしました。

また、今回は、私たちワーカーエクスペリエンスチームのメンバーだけでなく、クラウドワークス内の他部署メンバーにも、ワーカーさんとの接点を持っていただくために、クラウドワークスのシステム構築をしているエンジニアの平場さんにインタビュアーとして参加いただきました!

それでは、平場さん、よろしくお願いいたします!

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平場:クラウドワークスのクライアント向けサービス開発を主に担当している、エンジニアの平場です。本日はよろしくお願いいたします。

天谷さん:よろしくお願いします。


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ーーさっそくですが、天谷さんの現在の働き方について教えてください。

天谷さん:はい。エンジニアとして、以前までは企業でハードウェアの開発を行なっていました。現在はフリーで活動しながら、自分で立ち上げた会社を経営しています。

ーーフリーで働きながら、経営もしていると。
現在の働き方をし始めたきっかけはなんだったんでしょうか。

天谷さん:私は足に障がいを持っていて、30歳のころから症状が出始めました。35歳からは杖で、40歳から車椅子での生活になり、外に出て仕事をすることが根本的に難しくなり、それまで務めていた会社の退職を余儀なくされました。そこから、在宅で仕事をするようになりました。

ーーそうだったんですね。元の会社を退社されてからは何をされていたんですか?

天谷さん:職業支援の学校に行っていました。
元々はハードウェアの開発をしていたのですが、スマートフォンアプリの開発に興味を持ち、そこからはソフトウェアの開発にのめり込んでいきましたね。クラウドワークスを知ったのもその頃です。

ーーなるほど。実は私も元々ハードウェアの開発をしていたので親近感があります。実際にフリーで活動し始めた時は、不安はなかったんですか?

天谷さん:ありましたねー。
始めた時は、まず適正な単価がわからなかったです。
自分のレベルに対し、どれくらいの単価を貰えばいいかわからなかった。
高くつけばクライアントさんがOKしてくれない、安くすると自分の生活が厳しくなる、といった感じで。
周りにフリーで仕事をしている人もいなかったので、とにかく場数を踏んでいきましたね。

また、当時は法人格でないと仕事を受注することが難しく、営業に行ったとしても、客先に入ることができない…なんてこともあったため、クラウドワークスで仕事を進めていくようになりました。
そのころに自分で会社も設立し、受注できる仕事の幅を広げるようにしました。

ーー実際に活動してみて、会社員の働き方との違いはありましたか?

天谷さん:会社は何時〜何時までという形で働く時間で決まっていますが、今はそういうものがないので納期を中心にスケジュールを設計しています。
ここは一番の違いですね。
スケジュールを立てることによって、仕事だけではなく普段の生活にも反映されて、自分の時間を持てるようにもなりました。

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ーーなるほどですね。やはり会社員とフリーランスでは働き方だけでなく生活の仕方も変わりますよね。働き方の変化による心境の変化はありましたか?

天谷さん:仕事に対する考え方は変わりましたね。会社員の場合は“仕事をもらっている”という感覚が強かったですが、今は自分の仕事が社会に直結する感覚があります。会社を経営しているからこそ感じる部分ですね。

また、同じように障がいを持たれている方と関わる中で、“働く”ことのハードルの高さも感じるようになりました。

最近は、そういった“働く”に対する不安を抱えている方々の支援をしていきたいと思っていて、講演を開いたり、教育現場で講師を務めさせていただいたりしています。

ーー講演もされているんですね!具体的にはどんな内容を?

現在は社会人講師として、ITに関する講義がメインです。
何ができるのか、実際にどのように仕事をしているのか、メリット・デメリットを私の経験を踏まえてお話させていただいております。

座談会なども企画をしていて、働き方についての悩みをざっくばらんに話すような、相談しながらステップを進んでもらえるような、そんなことも企画しています。

▼近々開催予定の座談会

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ーーおおー、素晴らしいですね。悩みを共有する場があるだけでも違いますよね。

そうですね。
クラウドソーシングであれば、場所や時間の制限はありませんが、どうしてもクライアントさんとのコミュニケーションが必要です。
実務作業はすごく得意だけれどコミュニケーションがうまく取れない、といった方も多くいるなかで、間に入る仲介役のような存在がいれば可能性が広がるんじゃないかと。

ーーたしかにですね。そういった方々にも安心して使っていただけるような仕組みを考えていきたいですね。
最後に、今後の展望について聞かせていただけますか。

はい。
私自身、環境が変わって色々と苦労をしてきました。
私が苦労してきたことを他の人が苦労しないように“伝えていく”ということができればと思っています。そして、障がい者の方にも働くという選択肢を渡してあげたいと思っています。

先ほども少しお話した活動などを通して

・障がいがあっても働けることを伝えていく
・働きやすい環境を一緒に作っていく

ことで、優しい社会を作っていけたらなと思います。

ーー私たちも一緒に、”働く”を選択できる優しい社会を作っていければと思います!本日はありがとうございました!

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社内メンバーも実際にワーカーさんと話していただくことで、多くの気づきがあったようです。

▼以下、平場さんの感想

なかなかワーカーさんと直接話す機会は少ないので、自分が開発しているサービスを使ってくれている方に会えるのは素直に嬉しいです。

具体的に、”どんな人”が”どんな気持ち”で使ってくれているのかイメージがつきやすくなりますし、実際に”どのような課題”を解決することができているのか、またどんなことに困っていて、自分たちはどんなことができるのか。とても考えさせられる貴重な時間でした。

徳島に住まれているということも、とても印象的でした。東京で開発をしていると、遠くに住んでいる方にも使ってもらえていることを実感する機会はなかなかありません。
実際に話すことでわかる、気持ちの温度感や、印象などを実感することができました。ありがとうございました!


天谷さんの「“働く”という選択肢を増やしたい」という想いと同じように、
ワーカーエクスペリエンスチームでは今後も、「誰もが”働く”を選択できる世の中」を実現するために、社内、社外問わず、積極的にパートナーを広めていきます。

天谷さん、ありがとうございました!


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