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第1優先枠(EB-1)での永住権申請の続き

Form I-485を申請するのはいつ?今でしょ!

 時代遅れ感が否めないタイトルにしてしまいましたが、Form I-140が無事審査の受付ができたと聞いてホッとしたのも束の間、Form I-485の申請はどうする?と移民弁護士からのEメール。今から準備してもいいし、Form I-140の結果を待ってからでもいいよと。Form I-485とは在留資格/ステータス変更の申請書であり、申請者に永住権を与える資格があるのかどうか、経歴や犯罪歴、健康状態などをチェックするものです。並行してForm I-485を申請するメリットとしては審査開始のタイミングがForm I-140が承認されたらすぐに進む点で、デメリットとしてはForm I-485を作成開始するには先に経費(私の場合は家族5人分全部合わせて$11,150)を払う必要があり、万が一Form I-140が却下されると支払ったお金が無駄になるということでした。私の申請状況からは却下される可能性は低いだろうとの話だったので、すぐにForm I-485の手続きを進めることにしました。

 12月上旬にはForm I-485を作成しよう!と決めたわけですが、ボスより上手くすれば私の分の申請費用をラボの研究費から出せるかもしれないとのことで大学の人事部の人にかけあってくれました。最終的には承認がおりたんですが支払いが済んで手続きを始めたときには2月になっていました。
 Form I-485を提出するにあたってしたことはAOS questionnaire(adjustment of status questionnaire)というアメリカ滞在ステータスを今所有しているビザから永住権に変えるための質問書をオンラインベースで仕上げることです。家族分、全員の質問リンクが移民弁護士事務所から送られてきたのでそれを黙々とこなしていきました。基本的に署名以外はすべてパソコンでタイプできますし、必要書類なんかもプリンターでスキャンしてPDFファイルをメールで送信すれば良かったのは助かりました。私がForm I-485を提出するにあたり要求されたのは下記のような書類になります。

  1. 両親の名前、生年月日、出生地が記載された政府発行の出生証明書のカラーコピー(英訳も添付)

  2. 現在のI-94記録

  3. 直近の給与明細書2~3ヶ月分

  4. 結婚している場合、政府発行の正式な結婚証明書のコピー(英訳も添付)

  5. 該当する場合のみ - 婚姻が行われた、または終了した国に関わらず、過去の全ての婚姻が離婚、取消し、配偶者の死亡により終了していることを証明するもの(該当する場合、英訳も添付)

  6. 該当する場合のみ - 軍に所属したことがあり、それを証明する記録がある場合は、軍歴のコピー(該当する場合は、英訳も添付)。

  7. 交通違反を除き、法律や条例に違反し、逮捕、出頭、起訴、有罪判決、罰金、投獄されたことがある場合、事件が起きた国に関係なく、それぞれの事件に関して裁判所が証明した処分内容

  8. 現在および過去の米国移民関連書類のコピー(承認通知、ビザスタンプ、I-20、DS-2019 など)(過去にすでに提出済みかもしれませんが、未提出のものがあれば、すぐに送付してください)

  9. 米国パスポート用写真6枚(後で使用するため、署名済み書類を返送する際に一緒に返送してください)

注:健康診断(Form I-693)の必要性についてもご相談ください。健康診断を今行うか、後で行うか、ご希望をお聞かせください。

  • 追加事項として、審査期間の長期化をうけて、USCISはI-485のファイリングに公的扶助の不許可を含めました(公的扶助が必要な人は申請できないという意味)。

  • この変更に伴い、USCISはI-485フォームとI-944フォーム(Declaration of Self-Sufficiency)の改訂版を作成しました。添付の「Public Charge Questionnaire」をご覧いただき、ご記入の上、返送して下さい。

I-485の手続きに必要な上記の書類に加えて、I-944を正確に記入するために、以下の追加書類も必要です。また、オンラインの質問票にはI-944の項目があります。

  1. 直近の連邦所得税申告書

  2. 2019 W-2

  3. 健康保険証明書

  4. 銀行口座明細書

  5. 負債に関する書類(クレジットカード、住宅ローン、ローンなど)

  6. クレジットレポート(Equifax、またはTransUnionから)

 いっぱいあるんだなというのが伝わったでしょうか?基本的にはこれら全てを家族分しないといけませんが、同じ内容の繰り替えしになるので難しいというよりはただめんどくさく時間がかかるといった感じでした。

Form I-485の提出と言うものの・・・

 ステップとしては「Form I-485の申請」と呼ばれていますが、実際にはForm I-485だけでなく、Form G-28(弁護士が申請者に代わり永住権を申請するための許可依頼書)Form I-131(アメリカ国外に出た後に再入国を許可してもらうためAdvance Paroleを発行を依頼する書類)Form I-765(いわゆるEADと呼ばれる雇用許可証の発行を依頼する書類)と別の書類も準備する必要があります。3月に入って本格的に書類の作成(PDFの書類にパソコンでタイプしていく作業)に取り掛かり、提出準備ができたのは4月上旬でした。もちろん、この作業中にパソコントラブル(PDFファイルの文字化け)だったり、日本語書類の英訳依頼が必要になったりと、プチイベントはいろいろとありました。なかでも大変だったのは家族のH4ビザの期限が切れかかってて延長申請が必要になったり、自分のH1Bビザの期限がI-94でひと昔前のビザのままになっていたせいで、H1Bビザの更新依頼をビザの期限切れ2週間前に急遽Premium processingで依頼したことで、トラブルまみれの永住権申請でアメリカあるあるだったなと今になっては良い思い出として振り返ります(いや、そうでもないか笑)。結局、Form I-485が移民弁護士からUSCISに提出されたのは4月9日になるので、準備そのものは1ヶ月ちょっとくらいで済んでいます。Form I-140のときに比べると遥かに肉体的・身体的負担は軽かったと思います(めんどくさいはめんどくさいです)。

 次はいよいよ永住権取得の最終記事になります。指紋認証、就労許可証と渡航許可証の発行、健康診断書の提出、そしてグリーンカード取得までのお話です。

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