アメリカの大学入試システム
私が日本で大学入試を受けたのは共通一次からセンター試験に名前が変わって6年後のこと。
模擬試験は何回かうけたが、やはり一発勝負な雰囲気は強いわけでものすごく緊張して受験に臨んだことを覚えている。
それに比べるとアメリカの大学入試システムは受験生のストレスが随分と低いように感じる。
日本でいうところのセンター試験(現在の大学入学共通テスト)にあたるSATやACT呼ばれるテストは複数回受験可能だし、大学入試で全教科をくまなく勉強する必要はない。基本的には英語、数学がメインで、ACTに関してはそれに科学が必要になるくらい。あとは学校の成績とエッセイと呼ばれる自分についての小論文的なものを提出すれば複数の大学に似たような形式でオンラインによって出願できる(そのエッセイもプロに依頼して内容を添削してもらえる)。
もう一ついいなと感じたのは出願のタイミング。Early ActionやEarly Decisionと呼ばれるものがあり、レギュラーシーズンより早く10月頭までに大学出願をすることもできる。日本でいうところ推薦入試に近いタイミングだろうか(レギュラーシーズンの締め切りは1月から2月くらい)。
合格結果も出願が可能になったタイミングですぐに応募すれば10月上旬には結果が分かるわけで、そうなれば5月下旬の終業式まで心穏やかに高校生活を満喫できてしまう。
急には日本に取り込むことは難しいのだろうけど、「多感な時期に多大なプレッシャーを感じながらの一発勝負の受験」に終わりを告げる日がくることを切に望む。