晩秋を訪ねて
赤目四十八滝
2023年12月3日赤目四十八滝を訪れた。
子供の頃に行ったきりの親と、紅葉を見に行きたい欲の重ね合わせである。
先週の吉野山を見て、紅葉には期待が持てなかった。だが、苔むした岩岩に川で染色した枯葉が積もる遊歩道を歩くと、この時期に健気に咲く紅葉も点在し、秋の終わりを存分に楽しめた。
往復6km超の散策ルートを歩いた褒美はとろろ丼。ここのかき揚げは油が少なく、さつまいもの甘味とエビの旨味が口の中で広がり絶品だった。寒空の中散策した身体に、石油ストーブと味噌汁が沁みた。
高齢の老夫婦が心配なので、是非とも後継者が後を継いでほしい。
道中初瀬街道を利用したが、この初瀬、源俊頼朝臣のうかりける〜に出てくる初瀬らしい。こんなのどかな所を歌の素材にするとは思わんだ。
総評
清らかな空気、種類のある滝、苔むした岩石、渓谷の良さを十分に保持しつつ、晩秋特有の紅葉と落葉が加わり楽しめた。こんな渓谷に電車で行けるというのは良い事だと思う。往復6km程度で、身体に気を使い始めた人が取っ付きやすいのも魅力。
一方で渓谷だから仕方ないとはいえ、それでも道が狭く苦しかった。序盤が丁寧に、且つ装飾もある分、落差が激しいからというのもあるだろう。もう少し値上げしてもいいと思った。
以下は現地で撮影した画像
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