京都謎解きミュージアム巡り「古き学び舎と封印の石」
2019年最初の作品は京都のミュージアムが舞台の周遊型リアル謎解きゲーム、京都謎解きミュージアム巡り「古き学び舎と封印の石」です。
今回はゲーム設計、シナリオ、ナゾ制作、音響制作を担当しました。
漢字ミュージアム、京都芸術センター、 京都国際マンガミュージアム、京都市学校歴史博物館の4館を巡り、各館の展示物や設置されたパネルを探索しながら謎を解いていく作品となっています。
難易度は2〈★★☆☆☆〉で、初心者の方でも各館30分以内でクリアできる難易度になっています。
キービジュアルにも記載があるように、本作は「国際博物館会議(ICOM)京都大会」のプレイベントとなっています。
2019年9月に日本で初めて京都で開催され、世界中から3,000人以上の専門家が集まるそうです。
京都市内には200館を超える博物館があるそうで、博物館に興味を持ってもらうきっかけになれば嬉しいです。
今回の周遊で巡るミュージアムは4館ありますが、その4館には共通点があります。
それは、明治初期に作られた日本で最初の学区制小学校「番組小学校」の跡地に建っているミュージアムだということです。
この「番組小学校」の成り立ちや、明治時代の人々の「想い」が本作では重要なテーマとなっています。
本作のシナリオは、陰陽師見習いの少女しずくが、面倒見役の霊獣ランカとともに、京都に災いをもたらす大妖怪「がしゃどくろ」の復活を阻止し封印するために活躍するストーリーになっています。
平安時代の安元の大火や、明治初期の東京遷都など、京都の人々が乗り越えてきた苦境を「がしゃどくろ」との戦いに例えていて、現代では「漠然とした不安」によりがしゃどくろの力が強まり、京都の街に危機が訪れているという状況から物語が始まります。
無料公開されているプロローグ版のラストと、本編の最初は同じ場面になっていて、しずくの友人である《あきこ》が漠然とした不安を抱えている様子が語られています。
実はあきこは、現代にがしゃどくろが復活してしまいそうな理由=現代人の漠然とした不安…という設定が固まった段階で、制作の途中から追加されたキャラクターなんです。
しずく、ランカ、あきこと「あなた」の4人の物語になったことで、とても素適なシナリオになりました。
今回は声優さんのボイスもいつもより少し分量が多いので、イヤホン持参でしっかりと聴いていただきたいです。
プロローグ版のプレイはコチラから
一番最初のロケハンの時に撮った京都市学校歴史博物館の外観写真
なんと去年の4月…!!
給食の食器。
歴博の入り口付近にてリユース品のアルマイト食器が4皿セット300円で販売しています。
これ、職場で愛用しています。
味噌汁飲むとき、食器がめっちゃ熱くなります。
おしゃれな外観の京都芸術センター。
芸術センターの廊下。とても素敵。
謎解きを体験中のあきこ役の声優、森嶋優花さん。
写真映えするスポットが多いのも、今回のミュージアム巡りの特徴です。
是非みなさんも「映える」写真を撮ってみてください。
漢字ミュージアムでは、みんなここで写真を撮るでしょうね。
間違いなく撮る。
ほらかわいい。
漢字ミュージアムでは2月11日まで、「今年の漢字展」が開催しています。
毎年発表される「今年の漢字」の大書の実物が展示されています。
京都国際マンガミュージアムではマンガの歴史についての展示があります。
そして、5万冊のマンガが敷地内で自由に読めるミュージアムです。
人をダメにするクッションがあるコーナーがあったり、晴れた日には校庭で寝転がりながらマンガを読むこともできます。
油断すると、このミュージアムから脱出できなくなる可能性があるので注意が必要です……。
漫符の展示。謎解きの開催期間中ずっとこちらも展示されています。
漫符は「怒り」とか「焦り」とかを記号的にマンガで描く技法のことです。
マンガミュージアムは撮影禁止の場所が多いのですが、ここは撮影が可能となっています。
漫符が透明パネルに描かれていて、この絵だと、うさぎの前に立つと怒りの漫符がついた写真を撮れます。
ぜひ色々と撮ってSNSに載せてみてください。
オリジナルの漫符を描いてみよう、のコーナーで漫符を描いている森嶋さん。
壁に貼って来たけど、これはいつ頃まで貼られているだろう……?
そんな4つの魅力的なミュージアムを巡る本作品。
2019年1月17日(木)から3月17日(日)まで京都市内で開催しております。
公式サイトで各館の営業スケジュールをご確認ください。
どうぞよろしくお願いします。
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