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まだ本気出してないだけ

やればできる、本気でやればできる、まだ本気出していないだけ、と心のなかで思ってしまっていることがある。お恥ずかしながら。

「本気出してないだけ」は、どんなときに言うだろうか。
それは、気が乗らないとき、面倒なとき、後回ししたいときに言う。
多くの場合、その目的や得られるものに対して個人的関心がない

僕たちはいつも何かのフリをしている。
頑張っているフリ、充実しているフリ、楽しんでいるフリ、興味あるフリ、悩んでいるフリ、いい人のフリ、真剣なフリ、笑っているフリ、知っているフリ、知らないフリ、好きなフリ、強いフリ、弱いフリ、バカなフリ

本当の自分というが、なにかのフリをしているのもその自分だ。
フリをするとき、一時しのぎであってもそう見せたいと思っている。
フリをすることで、少し自分が変わる
でも、それで変わることをあまり良いことだと思えないこともある。

僕たち(少なくとも僕)は、本気で何かをする、自分の情熱を注ぐものを探しているのだと思う。

家族といる時間や一人でのんびり過ごすダラリとした幸せも大事だが、なにか心を燃やすものがほしい。

でもそれが見つからなくて、「本気出してないだけ」になっちゃうのかも。

見つけるのは難しい。それは良い世の中になったからなのかもしれない。
RPGの主人公のように魔王を倒すために生まれてきたわけではない。

多くの人が言うように、まずはやってみるしかないのだろう。
ちょっと矛盾するかもだけど、本気を出せないようなものに真剣に取り組んでみたり、ちょっと興味のあるものをある形にしたり、意志が弱いのなら学校やクラブのような共同体に入ってみたり。

僕たちは存在するだけで価値がある。でもそれに加えて、誰かの役に立ったり、何かを成し遂げると嬉しくなる。なにかやってみるといいことがある。

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