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フリクションボールと保険
先日始めてフリクションボールを買った。
この10年間Jetstreamしか買っていなかったので、自分にとっては大きな出来事だ。
なぜフリクションを買ったのかについて考えると、保険的消費という考えが思い浮かんだ。
なぜフリクションボールを買ったのか
本の内容についてより深く理解したり、自分の考えとの違いを明確にするために書き込みをしながら本を読みたかった。
シャープペンで書き込みをしていたこともあったが、僕は筆圧が小さくはっきりとした字を書きにくかった。なぜずっと使っていたJetstreamを使わないかというと、消せないからだ。
はっきりとした字を簡単に書きつつ、間違えれば消せる、ものを探したところ、フリクションボールに行き着いた。
実際の使い心地・使わなかった消す機能
フリクションボール、赤、0.5mmを購入した。
ほどほどにインクが出て、書き心地はなめらか。
色は、透明感があって可愛らしい。
概ね好きな感触だが、Jetstreamのなめらかさや描いた字の鋭さのほうが自分は好みだ。
一方で、消せる機能は・・・使っていない。300ページほどの本を線を引いたり、疑問点や筆者と異なる自分の主張、まとめを書いたのに。
実際に誤字をたくさんしたのに、結局は二重線で消したり、ごまかして書いたりして、一度も消していない。
ただし、重要なのは、このフリクションボールが、書き込みしながら本を読む良さを僕に教えてくれた、ということだ。
消せる、という保険で、本を汚すかもしれないリスクを軽くした。
保険的消費と投資的消費
というものがあるのかと思う。
保険的消費は、ー→0、今から将来までにある程度の確率でおこるリスクに備えるものだ。念のため、いざというときのため、守りのものだ。
たとえば、
・間違っても消せるようにフリクションボールをつかう
・周囲から見て浮かないためにスーツ・ネクタイを買う
・ほとんど不要だけど、あれこれオプションをつける携帯電話・スマホ
・周囲の話題についていくために、はやりの映画を見る
ネガティブなものが多いが、勇気づける・背中を押すものもある。
一方で、それと反対のものについて想像してみると、投資的消費というものが浮かび上がるのではないかと思う。
投資的消費は、未来への0→+への期待をもって時間や費用を投じることだ。主体的な理想に向けた、攻めのものだ。
たとえば、
・将来のキャリアのためにビジネススクールに通う
・心身の健康のために、週に一度ランニングする
・仕事の効率化のために、使いやすいパソコンを買う
・掃除に当てていた時間を英会話に当てるために、ルンバを買う
実際には、投資と保険は混ざっている。
化粧品を使う、という行為の中には、本当に効果があるのかよくわからないけど念のため使う保険的要素もあれば、肌を健康に保つために日々手入れをするという投資的要素もあるだろう。
次はどのペンを使おうか
フリクションボールへの感謝を感じているので、あと数回はレフィルを使って行こうと思う。