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”今”を生きる娘と”過去・未来”を生きる僕

娘が小学一年生になった。
ここのところ大きなイベントが続いた。
保育園からの卒園、小学校への入学、学童での放課後生活。

そのなかで娘と話したり、娘を観察する中で、その素直さに何度も驚いた。素直さとは、今を生きているということだ。

”今”を生きる娘

保育園の最終日の帰り、娘はとても楽しそうだった。
最後ということもあって、どの親も帰りをせかすことはなく、子供たちは保育園の出口のところで少し長めに遊んだ。

帰り道、名残惜しんだり悲しむ様子はなかった。
いつもとの違いは、また明日ねー、がないだけ。

卒園式の時、大人たちの雰囲気や、本人自身もさみしかったのか泣いていたが、それを引きずることない。彼女は今を生きている

叱られたときはしょんぼりしているけれど、1分後にはケロリとしている。

最近ブームの絵を描いたり、工作しているときは、話しかけるのをはばかられるくらい、熱中している。
自分が作ったものを振り返ることなく、新しいものを作っている。

”過去・未来”を生きる僕

娘を見ていると、自分はたいていの時間を未来に向けて打算的に、過去を振り返って懐古的に生きていることに気づく。

そもそも仕事の研究開発戦略づくりは、未来のためのものだ。そして、仕事をそれなりに楽しんでいるけれど、それ自体よりもローンを返し、食事や趣味のためのお金を得ることを重視している。自分の仕事に責任を持つことも、周囲と永く信頼関係を保っていくためという思いがある。

そして、友人や親族とたまに会えば、「昔はこんなことしたねー」「今度○○しようよ」と、今を使って過去と未来のことに思いをはせている

もう少し”今”を楽しもうと思う

過去・未来を生きるのはよくないような文脈だが、そんなことはない

過去を振り返ることは大切だ。
・友人や親族との絆を確かめて、深められる
・つらいときに、自分の傷をいやせる
・過去から学んで、今と未来をよりよくできる

未来に思いをはせることは重要だ。
・病気や破産にならないよう、行動を変えられる
・期待・希望を見出せる

問題は、僕が簡単に”今”より”過去・未来”を選んでしまうことなんだろう

”今”と”過去・未来”の違いは、行動するか否かということだ。行動することは、難しい、というより面倒に感じてしまう。いつの間にか習慣づいてしまったんだろう。

”過去・未来”をあれこれ考えることは重要だ。でも、考えても分からないことだらけだ。そのうえ、”過去・未来”は、”今”の積み重ねでできるから、”今”をちゃんとやらなかったら、待っているのはネタ切れだけだ。

これからも、”今”を楽しむプロの娘に学ばせてもらおう

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