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管理職になりたい?

管理職になりたい?について考える。
上司から、来週答えを聞かせてほしいと言われた。

10個くらいのネット記事を読んで気づいたのは、管理職になる・ならないの議論の中で、管理職というのがヒエラルキーとして上にあるとされていてかつ、自分がやりたいことは何かについて触れられていないということだ。

きっかけ 自分もそんな年頃に

年頃に、と書くと古い会社に勤めていると思われるかもしれないが、管理職になるかどうかについて年齢が一つの指標である場合は多いだろう。

自分も30中盤。同期にすでに管理職になった者もいる。

会社の人事管理システムの今後のキャリアを記入するスペースに、自分が管理職と書いていないことについて、上司から問われた。

自分のいる部署では、全社・研究所を俯瞰的に見て戦略を立てる。そこでの業務をした後、マネージャーとして業務をする人は多い。

その意味でも、今回の上司からの問いは、自分が今後管理職になるのかだけでなく、今の業務を続けられるかにもつながっているのだろう。

自分なりに考えたところ・・・やりたくない

自分のキャリアについて何度か考えた。
その結果、管理職にはなりたくないと考えている。

自分の周囲にいる管理職を見ていると、そのようになりたくないと思う。
・9割の上司は、いつも余裕がなく急いでいる、疲れてイキイキしていない
・業務外時間帯のPM10時以降や休日によく仕事
・一般社員とあまり変わらない権限、調整や裁量外のことの説明に奔走
  ー一般社員にある程度の裁量があり、管理職にならなくとも自身の業務をある程度決められる。
 ー社員の評価を決めるのは上司だが、よほどのことがない限りほとんどは年次できまる。そのため、部下に評価の理由を説明する姿が悲惨

世の中の声

自分の見える範囲だけ見ていては、良くない。
ということで、これまでいくつかの管理職に対する記事を読んだ。
ネガティブな声はおおむね自分と同じだ。また、管理職になりたくないという人が増えていることを嘆くような記事が多数ある。

一方「管理職になるべき理由」には、以下のようなことが挙げられている。
・給料が増える
・他人から認められる
・成長できる
・(人に任せることが出来る・自分で業務を決められるので)仕事の量をコントロールできる

なるべき理由を読むほど、「なったほうがいい・なりたい」と考える人と自分の距離を感じる。

メリットとして挙げられていることに魅力を感じないのだ。
給料は今以上いらない、管理職という格で他人に認められなくていい、成長については管理職以外のところでしたい、システム上自分の今いる会社では管理職は仕事をコントロールできない。

また、管理職にならないことのデメリットとして、よくあげられるのがリストラの対象になる、仕事の幅が広がらない、ということだが、それもどうだろうか?

リストラに関しては、管理職であってもリストラの対象になるであろうし、結局は何か必要な力を持っているかどうかなのではないか。また、仕事の幅が広がらないに関しては、もし業務内容への情熱があれば常に見つける努力をするものではないか。

これまで読んできたネット情報は、管理職が絶対的に能力的に優れている前提や、管理職以外の仕事内容には基本的に情熱がない前提で書かれているように感じる。

じゃあ自分は何になりたいのか

いろいろ批判をしてしまったが、僕は自分一人で今のままで満足して生きることはできない。

細々とでも、ほかの人に求められて、役に立って生きていきたい

そのためには、これなら人の役に立てるというスキルをひっそりと磨いて、経験を積んでいくしかない。

これまでやってきたのは、商品開発、化学・物理領域での基盤研究、さらには戦略を作ること、科学・技術を広範にみて、自社の機会を見つけ、研究や協業を企画すること。

社内の管理会計システムはここ1年取り組んでいる(面白くないが)。適切なお金の流れは、組織をある面で効率化する。それでイノベーションが生まれるわけではないが。

会社外では、通信大学の哲学科に入学し、先人の考え方について学びつつ、いかに善く生きるかについて自分なりの考えを磨いている。

社会というレベルでの善を取り扱うのは難しい。
一方で、自分にとっての幸福は、自立することだ。その自立とは、社会や他人に依存しすぎないこと。そして自分なりの持続可能な喜びを見出すこと。周囲に自分を合わせすぎる必要は一切なく、何と言われるかについてはほどほどに耳を傾ける程度でいい。

”自分の”新説のようなものを訴えるレベルでもないし、そのつもりもない。
ただ、学んで近くの人と幸せに過ごしたい。

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