探究心に圧倒された「助監督、回顧録」
過去の自分の、その時、その作品に、携わった時のコトを、
思いつくままランダムに振り返っていきます。
No.4・見る目の無さ体験
「死体持参花嫁事件」(1985 7月OA 月曜ワイド劇場)
「麻里子・その愛」 (仮題)
監督:小沼 勝
出演:三原 じゅん子 筧 晃司
パッと思い出すのは、三原じゅん子さんの頑張りです。
ひたすら一生懸命取り組んでいた姿が浮かびます。
出産経験もないのに、それをどう演じるか?
そのシーンの撮影が終わるまで、始終、思案していたように思われました。
監督との執拗なディスカッション、
ーーー撮影の合間に繰り返される対話。
その場面を度々、目にしたことを今でも思い出します。
三原じゅん子さんと云えば一世を風靡したアイドルでした。
その彼女が懸命に全身のエネルギーを出し切って、
この作品に力を注いでるのがヒシヒシと伝わってくるのです。
そして、
小沼勝という監督。
僕はこの仕事につくまで、
にっかつロマンポルノ作品には縁がなかったのです。
ロマンポルノの鬼才とはまったく知らなかったので、
「なんだポルノの監督なんや」
と、
気にもかけなかったのです。
これが失敗!
勉強不足でした。
作品創りに賭ける貪欲な姿勢。
妥協は許さず、粘りに粘っていいモノを、
探求しようと日々戦っている監督。
その要望に答えられない僕は、
情けないやら、恥ずかしいやらで、
逃げ出したい思いでした。
僕の浅はかさを見る思いでした。
なので、当然、
三原じゅん子さんと小沼勝監督、
2人のディスカッションから出るオーラは凄いものでした。
今なお、鮮明に記憶に残っている一つです。
(当時のにっかつ出身の監督たちは、
あくなき追求する粘りの監督が多かったと思われます)
作品創り、モノ創りに挑む姿勢に、
圧倒される経験でした。
これでもか、これでもかと
●追求する姿勢
●粘る力
●忍耐力
「3つの粘着力」。
そして、
●人の見る目の至らなさ
その事も含め、
「3つの粘着力」を、肝に銘じて、
自分の肥やしにしていこうと思いました。
そして、
この作品は、春夏秋冬の設定だったので、
衣装、小道具、美術関係の準備には神経を使い、
特に「季節の花」の準備には、頭を悩まされました。
何とかなりましたが、ホント、コレもコレ。
勉強になりました。
こん時の教訓
1、追求する姿勢
2、粘る力
3、忍耐力
4、人の見る目の至らなさ
今回の「助監督、回顧録」いかがでしたか。
また、よろしくお願いします。
【よければ、どうぞ!】
三原じゅん子、ヒロインで出演。
一緒に仕事させてもらいました。ぜひ、ご覧下さい!!
では、さよなら。
サポートしていただけましたら、より一層、充実した日々が送れると共に、明日へのパワーが漲ります!よろしくお願いします。