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卵、ミルクなしホットケーキ、昭和のパンケーキ、

長年、ホームベーカリーでパンを焼いてきた。習慣にしてしまえば、それほど面倒でもなく、例えば、

全粒粉500グラム
砂糖大匙2
塩小匙1
ドライイースト小匙2~3
水360ml

を、パンケースにセットして、パナソニックホームベーカリー、早焼きコースを選択して、スイッチを押すだけ。炊飯器でご飯を炊くのとさほど変わらない。

元々、強力粉を使っていたが、全粒強力粉の方が、食物繊維を取れるから、10年くらい前から切り替えた。

でも、あるとき、ホットケーキをフライパンで焼いてみたら、2,3日置きにホームベーカリーで食パンを焼くより楽だった。なによりおいしかった。

ホットケーキミックスも簡単で美味しいけれど、自分で、粉から作っても手間は、ほとんど同じだ。

でも、多めに粉を使って太りたくないので、
粉500グラム=2斤分(パナソニックHB/早焼き食パンレシピ)÷12枚=42g
6枚切り1枚分の粉の量=42g。42g×2枚=84g。

全粒粉または、薄力粉や強力粉、84g×2人分=168g。
塩、小匙半分くらい
砂糖、大匙1~2
重曹3gくらい、ベーキングパウダーは、倍の6g前後。
水適当。

小麦粉と塩、砂糖、重曹を、先に箸などでしっかり混ぜてから、水を投入し、好みのトロトロ加減まで混ぜる。

熱したフライパンに薄く油を引いて、丸く広げる。表面が乾いてきて、全体がフライ返しでひっくり返せるほどに固まったら、ひっくり返して、全体に火が通るまで焼く。

水の量は、適当に加減しても、それなりにカタチができる。牛乳、卵入れるときも、牛乳の量は目分量で大丈夫。

テフロンだと焦げ付きの心配はほとんどないが、鉄フライパンの時は、しっかり熱した後、油を引き、水ふきんで冷ましてから、ホットケーキのネタを広げれば、大丈夫。

卵、牛乳使えば、コクがでるけれど、水だけでも、おいしい。バターかマーガリン、ハチミツ、ジャム、バナナなど上に載せるから、鈍感なワタシはそれほど違いを感じない。


思えば、ホットケーキは、1960年代~70年代が子供時代だったワタシにとって、喫茶店の定番メニューだった。

お店でホットケーキを食べた最も古い記憶は、明治生まれのひいおばあちゃんと食べた広島駅ビル内の喫茶店、地下街の一角の全面ガラス張り、1970年代のことだ。

1.5~2センチくらいの厚みのホットケーキ2枚重ねで、四角いバターがてっぺんに載り、焦げ茶色のシロップがシルバーの小さなポットでついた。

どこの喫茶店でも、こんな感じだった。小学生のワタシは、完食したけれど、ひいおばあちゃんは1枚食べて、2枚目は、テーブルに置かれた三角に折りたたんだ紙ナプキンに包み込み「持って帰りなさい」とワタシに渡した。

もう少し成長した18歳の頃、学校の近くの「カトレア」という喫茶店で、時々友達とホットケーキを食べた。

やはり、2枚重ね、正方形のバターと銀色の壺に入った茶色いシロップ付きだった。

女友達のホットケーキの食べ方は、見事だった。溶けないうちに、てっぺんのバターを1枚目と2枚目に、素早く均一にナイフで塗りこみ、シロップも均一に2枚分垂らす。

一連の作業が終わると、2枚を重ねたまま、端から、3センチ四方に順番に切り取りながら、ひと口、2口と食べた。最後の一切れで、残ったシロップをふき取り、口に運び、皿は、磨き立てのピカピカになった。

彼女とホットケーキを食べると、普通のホットケーキが数段おいしく感じた。

3つ目の記憶は、ホットケーキではなく、パンケーキだ。1980年前後に、不二家レストランで提供していたパンケーキセットのことだ。

今、パンケーキと打ち込んだら、ホットケーキとパンケーキの違いがよくわからなくなった。そこで「ホットケーキ パンケーキ」で検索したら、NHK「チコちゃんに叱れる!」で、取り上げられていて、違いはない、とあった。

そっか、違いはないんだ、とわかったけれど、80年代に、不二家レストランで、母や叔母たちと食べたパンケーキは、紛れもなくホットケーキとは別物だった。

ホットケーキより薄い焼き色で、1センチ弱の厚みのパンケーキが、3枚重ね?くらいで、ストロベリー、マロン、チョコレート、と3種類あり、それぞれ、ストロベリーソース、マロンペースト、チョコソース、+クリーム、果物、マロン、バナナなどが、こんもりと盛られていた。

かなりのボリュームと美しい見た目のインパクトを誇り、不二家レストランの人気メニューだった。

母は、いつもマロンパンケーキ、叔母とワタシは、その時々の気分で、チョコ、マロン、ストロベリーパンケーキをいったりきたりした。

現在の不二家レストランメニュー「苺&バナナのホットケーキ ミルキーソース添え」

最後になるが、ホットケーキミックスと言えば、森永のホットケーキミックスが、家には常備されていて、70年代、おやつとして、母親が、長年使い込んだ焦げついた鉄フライパンで、焼いてくれた。

細かいことは覚えていないけれど、はっきり思い出せるのは、添付されていた粉末メープルシロップの味。ハチミツとも違うし、今売られている瓶詰のメープルシロップとも違う、チープな味で、妙に懐かしく思い出される。

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