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【ゲームチェンジの世界史】を読んで


本書の表紙


久しぶりに面白い本に巡り会えたので要約と少しだけ感想を書いてみる。
2分で読めるので時間がある方は少しだけのぞいてみてください。

本書ではこれまでの人類史で起きた16個のゲームチェンジ(従来の枠組・常識・ルールが全く通用しなくなること)の事例について解説している。

~16のゲームチェンジ~
①農業
②鉄器
③一神教
④紙と冊子
⑤キリスト教
⑥騎馬
⑦仏教
⑧帝政
⑨活版印刷と宗教改革
⑩中央集権体制
⑪産業革命
⑫フランス革命
⑬総力戦
⑭核兵器
⑮インターネット
⑯アニメーション

ひとたびゲームチェンジが行われると以下の現象が発生する。

~ゲームチェンジ原則~
①ひとたびゲームチェンジが起これば、二度と後戻りはできない。
② 歴史の流れに逆らう者は、例外なく亡ぼされる。
③覇権国家は、ゲームチェンジとゲームチェンジの間の安定期に現れる。
④ ゲームチェンジ前の非常識は、ゲームチェンジ後の常識となる。
⑤ ゲームチェンジに必要なものは、「発明」ではなく「実用化」「普及」
⑥ 一度でも偉業が達せられると、それが“前例、となって、以降の歴史にゲームチェンジが起こることがある。
⑦ 知の解放はかならずゲームチェンジを誘発する。
⑧ ゲームチェンジの契機となる時代の新しい波は、いつも辺疆から起こる。
⑨ゲームチェンジが起こると、それを理解できない者・受け容れられない者が一定数現れ、歴史の流れを押し戻そうとする。
⑩ゲームチェンジが起こる要因となるのは、「大事件」ではなく、「前例のないことが起きること」

本書ではゲームチェンジが発生した時系列順を追って16個の歴史を紐解き、過去の事例から発生した10個の原則について解説されている。特に興味関心が持てたのは今皆さんがスマートフォンを介して使用しているインターネットであった。

ご存知のとおりインターネットが発達するまでの情報伝達はTVや新聞といったメディアが独占していたがインターネット(特にSNS)の影響により誰でも自分の意見を発信できる世界に変わった。これにより画一的に統制された情報ではなくより自由にコアでディープな情報にアクセスできるようになり私たちの知識の幅は大幅に拡大した。スマホ世代の私はインターネットの恩恵を享受しているが、逆に多くの情報を知りすぎてしまいネットを手放したいと思ったことは皆さんも一度はあると思う。(ちなみに私は学生時代ヒッピーに憧れたことがある)
しかしひとたびゲームチェンジが起これば、二度と後戻りはできない。この時代に適応していくしかないのだ。

話変わるが現在、ロシア、ウクライナ戦争やイスラエル中東戦争が勃発している。また今年11月にはアメリカの大統領選挙も控えている。
個人的には世界が大きく変化する前ぶれだと感じている。

いままでの当たり前の世界が大きく変化したとき一体どんな世界になるのか?そしてどのように立ち回ることができるのか?

変革の時代を俯瞰しながらも、変化を面白いとらえる心意気を持ちながら世界情勢を今後も注視していきたい。

本書を読んで変態的、そして無意味にもこんなことを考えてしまう、雨が降り注ぐ8月最終日であった。。

それでは皆さんごきげんよ~








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