牧野知弘さんの不動産関係の本


先月来、牧野知弘さんの新書を数冊楽しんで読んでいます。知らないできたことの多いことに気づかされます。日経新聞(2024.8.27)で、認知症高齢者に不当契約 仕入れ値10倍超で不動産購入(周囲の見守り、欠かせず)のニュースがありました。町の姿は刻々と替わっていきますし、所有者不明の老朽化住宅問題も深刻です。今の社会を理解するうえで、投資や借家などに直接関係の無い方も不動産の基本的な知識は興味深いし重要だと思いました。
 
〇『なぜマンションは高騰しているのか』 祥伝社新書 2024.3.10
年収の5倍で家が買えるのを目標にした時代がありました。翻って現在のマンションの高騰に憤りを感じています。購入者は相続富裕層やパワーカップル、外資によるとのことです。その背景の詳細な解説で、基本的な知識が整理でき、根拠のない義憤から冷静に思考できるようになりました。加えて、マンションや住宅の立地する街が良いことの大事さも説かれて、好感が持てます。将来に希望の持てる、分厚い中間層のある日本でありたいものです。
 
『ここまで変わる!家の買い方 街の選び方』 祥伝社新書 2021.10.10
2013年から始まった安倍政権による金融緩和策は、マーケットに大量のマネーを供給しました。このマネーは本来、産業振興に使われるべきものでしたが、国内に成長産業が少なく、大企業はしこたま内部留保したマネーがあるため資金需要がありません。そこでマネーが向かったのが株式と不動産です。とのことです。
 
『なぜ、町の不動産屋はつぶれないのか』 祥伝社新書 2011.2.1
町のことを深く理解しお祭りなどに積極に参加するゆるい不動産屋さんの好意的な紹介とともに、家を探す際のアドバイスが満載です。私としては、災害に強いとの観点も重要に思います。不動産投資信託(REIT・リート)について少しわかりました。

いいなと思ったら応援しよう!