高田 胤臣、だからタイはおもしろい~暮らしてわかったタイ人の「素の顔」~ 光文社新書、2023/11/13
霞が関の本屋さんで見つけました。ネット(note)に全32回にわたって連載された『「微笑みの国」タイの光と影』をベースにまとめられた本です。
年始に、メコン河委員会勤務時に知り合ったタイの友人を訪ね、バンコクの北東140キロ程のところにあるカオヤイ国立公園に行く機会があり、山の近くの林に囲まれた地で、暖かい冬を過ごしてきました。旅した折に、その地に関係ある図書をなるべく読むことにしています。梅棹忠夫さんは「自分の足であるき、自分の目で見て、その経験から、自由に考えを発展させる」と書かれていました。帰国後に読むと、すーっと頭に入ります。老後の資金にとコンドミニアムの投資で大損した身近なタイ人や、タイはクーデターばかりしていると言う日本の友人がいます。タクシン氏が帰国していることは知りませんでした。ティラピア(仁魚)は、上皇明仁が皇太子時代に、プミポン国王に贈られたのが最初だったそうです。私の父は、広島の呉で育ち、瀬戸内海の鯛に思い入れがあります。淡水魚の泥臭ささを除けば、ティラピアの姿や味は鯛に似ていると感じます。現在のワチラロンコン国王は、皇太子時代から非常に評判が悪く、その妹 「テープ殿下」を尊敬する人が多かった。その感じも工夫して書かれています。多文化理解にお勧めしたい本です。
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