第６９詩　パニックディスオーダー

またも
あいつが
やってきそうだ

薬を飲んだら
いくらか緩和されるけれど
副作用で
ぽやんとしてしまって
仕事にならないのは　困る

薬飲むか飲まないか
コーヒー飲んだのが原因か
寝不足が原因か
上司の叱責が原因か

あいつの気まぐれなのか
やってくる
怖いほどの動悸

パソコンにしがみついて
仕事に集中しようとしても
心臓バクバク
やってきて
煩くて　止まってしまいそうな呼吸

やっぱり薬を
半錠　口に放り込んだ
やがて体に
力が入らなくなるだろう

なんでこんな病気なんだ
暴れる鼓動は
キミを思う時だけで
いいのに

脱力するのは
キミに会えた時だけで
いいというのに

（挿絵はフリー素材です）

　せめてこんな病気など持ってなかったら、もう少しはマシな人生を送っていたのかもしれません。