第65思 アルコールと共に生きて(アルコール病棟の思い出)
……自分でこのタイトルを見て楽しい思い出と辛い思い出が同時に押し寄せました……。
いや、最近は少し節酒できるようになりました。
次の日、大事な用事があるとか、早く起きなきゃいけない時は、飲む量を半分ほどに留めることができるようになったんですよ。
今までは毎週日曜日朝からの吹奏楽団の練習も、いつも二日酔いで参加していたのですが、前日量を抑えることで、身体が軽く、いつもより少し上手く吹けるようになったような気がします。
アルコールは〇学生の頃から飲んでいて。
精神的に弱いのと、寝つきが悪いので飲み始めて今に至ります。
前回も書きましたが、元カレと同棲解消した時は朝から飲んでた。
朝起きて飲んで、PCゲームやりながら飲んで、昼寝して、また夜に起きて飲んで、朝方に堕ちるように寝て……の繰り返し。
お酒が切れると具合悪くなっていて、それを解消しようとまた飲んで。
アルコールでパニック発作を引き起こすのですが、それでも飲んで。
これじゃあダメだと、自分から精神病院のアルコール病棟に入院希望しました。
(自ら希望するのは珍しい例だったみたいです。家族が強制収容するのが多いらしいです)
アルコールが切れて、眩暈に苛まれる毎日。
アルコール依存症だけでなく、私はパニック障害やら強迫障害やら、過呼吸やら持っていたので、もう地獄。
人目恐怖症も持っていて、アル患者のディスカッションにも参加できず。
周りから「有扉さんは何で参加しないの?」という声が上がり、歯を食いしばって参加しても、発言できず。自分の名前を言うこともできず。
「いい加減自己紹介しなさいよ」の声に、振り絞って自己紹介をした途端に過呼吸起こして、退場。
ヨガとかラジオ体操のプログラムも見学。
うわー、皆同じ動きしてるよー、と、気持ち悪くなって嘔吐。
行軍で外に出た時は、久々に見る生のコスモスが眩しすぎて眩暈。
夜は眠れず、2日に一回眠れたら幸せ。
寝れない時間は、精神病棟はテレビがないので廊下に座り読書。
病院に運び込まれる救急車のサイレンでパニック。軽い地震で大泣き。コインランドリーの洗濯機の音で発狂しそうに。
病床の都合で、私はアル病棟と隣合わせの精神病棟にいたのですが、他の患者さんが窓ガラスを叩き割ったり、大声で歌い始めたりする度に頭が割れそうに。
……ああ、色々思い出したなぁ。
そんで、耐えられなくなって、3カ月の入院プログラムも途中で退院。
その後処方されていたノックビンというアルコール飲むと身体に影響が出る薬を飲んだ上で、やっぱり酒飲んで、呼吸困難になって救急車沙汰……。
今は人生で一番精神的に安定しているので、お酒も節制できてるんだな。
この先の人生、また辛いことが起きた時にまた逆戻りだったら怖いな。
まあ、お酒の席での出会いもありましたし、楽しい気分になることも多いですし、悪いことばかりじゃなかったですけどね。
先日精神科受診して「毎日楽しいことはありますか?」と聞かれ、流石に「お酒です」とは言えず(笑) クラリネットの練習ですぅ、と答えておきました☆
(挿絵はフリー素材です)