第45思 自閉症児と歯医者
しばらくだらだらとした夏休みを過ごした後、旅行に行ってきました。
やっぱり旅行は心の洗濯ですね。これからの生活を綺麗に折りたたんで行こうと思います。
ところで本題。
娘は明日から学校です。
6年生最後の夏休みでした。
学校の歯科検診の結果で、歯茎の炎症が酷く、治療が必要だということでかかりつけの歯医者に連れていきました。
痛みに関して、超ビビりの娘。
注射、インフルの鼻検査はもちろん大の苦手です。ぎゃーっと泣き喚きます。
ちょっとしたひっかき傷だけでも大騒ぎ。すぐ絆創膏を貼って、1週間以上そのまま。
痒くて掻いてしまったちいさな傷がまだ痒いと言うので、ムヒの軟膏を塗ろうとすると「絶対にしみるから嫌!!!」と全力拒否。
飲み薬も大嫌い。
だから今日、歯医者に連れて行くのにも大分渋りました。
「治療する?」
「痛い?」
「歯、削る?」
「痛くないし、虫歯もないよ」
と、布団の中から出てきません。
頑張って行ったら好きなバスボム買ってあげるという条件で納得し、手を繋いで歯医者へ。
結局、歯と歯茎の近くが全然磨けていなかったので、炎症を起こしていたとのこと。
歯磨きするからねー、と医師に言われるも、
「痛い!」
「優しくして」
と、診察台の上で顔を右に左に。
たかが歯磨きなのに……。
この先、女の子になったり、出産したりする時はもう発狂、失神するんじゃないか娘。
自閉症児は何ごとにも敏感だと言います。
母として、女としては心配。
歯磨きが終わると、ケロッとして、
「隣のおばさんは何の治療してるの?」
「歯肉炎ってなに?」
「乳歯ってなに?」
「永久歯との違いは?」
と、いつもの娘節炸裂。
先生困るから、と私が諭しても振り切る。
気になったことはとことん聞かないと気が済まない性格。
「外にあったベンツの車、誰の?」
先生が、自分のだよと答えると、
「すご~~~い。いいなー、ベンツ! しかも天窓ついてる!」
と大はしゃぎ。
娘は車が好きなんです。
しかも天窓つき。
保育園の頃から天窓つきの車を見ては大興奮。
根負けして、旦那の今の車はボルボの天窓つき……。
大人になったら、ダイハツのタフトが欲しいらしいです。
天窓つきだから。
「18歳の誕生日プレゼントはタフトでいいよ」
と、のたまってる。
そして、歯医者を無事終えて、ねだられたバスボムは700円でした。
いつもはセリアの100円ので満足していたのに……。
まあ、娘の笑顔が見られたのでよしとするか。
夏も終わります。