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叫ぶという表現に隠れた気持ち

今日は訪問入浴の派遣アルバイトへ。

訪問入浴は、自宅での入浴が難しい方のお宅(施設の場合もある)へ訪問し、リビングや寝室などに浴槽を設置して入浴介助を行う。
今日のわたしのように単発で入る人に対しては、次の訪問先に向かう車中にて、利用者の方の申し送りがある。

その申し送りの際、「急に叫ばれることがある方でびっくりすると思うけど、よくあることだから。」と利用者の方についての話を聞く。
訪問し、介助をしていると数回「あーっ!」と叫ばれることがあった。

そのうちの1回。
浴後、車椅子に座った状態で更衣の介助を行っていたときのこと。
上着の肩のラインを揃えようとしているわたしに向かって叫ばれる。
「肩、触られるのが嫌だったんですね。」
と声をかけると、
「うん。」
と頷く。
その表情は穏やかで、落ち着いている。

奥さまが言うには、「本人は、自分でもどうして叫ぶのかわからないらしいんですけどね。」と。

今日も頷きはされたものの、肩を触られたことが嫌だったかどうかは定かではない。
正面に人がいると叩いたりすることがあるとも聞いたので、もしかすると介助をするわたしの顔が近づいたことが不快だったのかもしれない。
人が正面にいたり近づきすぎると、何か圧迫感を感じるのかもしれないし、実際の原因はわからない。
今日、彼が頷いたのは、何かしら一部を理解されたことに対してほっとしたからなんじゃないかと感じた。
どうであれ、ことばにならない声が「叫ぶ」という行為になっている。本人だってわからないくらい反射的に叫んでしまうにしても、そこには何か必ず彼が感じていることがある。
ほんの数十分の関わりの中でもきっと、相手が何を伝えようとしているのか理解できる瞬間があるんじゃないかなぁ。

今日の現場に関わらず、スタッフそれぞれの観方、感じ方を重ね合わせていったら、利用者さんに対する理解って深まるよな。

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