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今日は、台湾風朝ごはん。

冷蔵庫に豆乳が残っていた。

そろそろ消費してしまいたいと思ったので、台湾で朝ごはんとしてよく食べられているという豆乳スープを作る事にした。(鹹豆漿(シェントウジャン)というらしい)

参考にしたのは、このレシピ。


作ると言っても、桜エビをパラっと入れてレンチンした豆乳に酢とつゆの素を入れ、(揚げパンの代わりに)トースターでカリカリに焼いた油あげと刻みネギをのせて、ごま油をかけるだけという簡単さ。お好みでパクチーやラー油を入れてもいいらしい。

私はパクチーは苦手なので入れなかったが、麻婆豆腐を作った時、いつも上にかけている花椒辣醤(ファージャオラージャン)というピリ辛の中華調味料があったのを思い出し、それをちょい足ししてみた。

酢でモロモロと固まった豆乳をスプーンですくって口に運ぶと、桜エビの風味とごま油の香ばしい香りが鼻を抜けていく。薄く味付けした温かい豆乳は、とても胃に優しい感じがした。ほんの少しのピリ辛もいいアクセントになっている。スープを吸って柔らかくなった油あげを噛みしめれば中からジュワッとスープが溢れ出し、これもまた美味しい。

実は昔、台北を旅行した際に豆乳スープを食べた事がある。その時行ったのが超人気店で、朝早くから長蛇の列だった。たしかビルの2階か3階に店舗があって、ビルの前から店に続く階段、そして店の前までズラッと人が並んでいた。記憶にあるのは長時間待ったという事だけで、肝心の味の方は全く覚えていない。

なので今回作ったスープが本場のものと比べてどうなのかは分からないが、これはこれで全然アリだと思う。

そう言えば、初めての台湾旅行で(その時は夫とふたりで行った)、突然の雨に傘を買いに入った雑貨屋のおばちゃんから「貴女を台湾人だと思っていたら、日本語を喋ったのでビックリした」と言われて、逆にこちらが驚いた。

夫は「まあ、オマエの顔って台湾のオバチャンって感じだからな〜」と面白がっていたけれど、「台湾人ぽい顔ってどんな顔だよ……」と私自身は全くピンと来なかった。けど亡くなった父が九州出身なので、もしかしてその昔、台湾から海を渡って日本に来た台湾人が私のご先祖様だったりして……なんて思ったりもした。

ん?て事はつまり、台湾風豆乳スープを食べる私は見た目的には「台湾風」じゃなくて、まんま台湾のオバチャンの朝食風景なんじゃないのか?

全く意図していなかったが、どうやらあまりにも似合う事をしてしまっていたらしい。

まあでも美味しかったから、豆乳が余ったらまたやろう。その時は「好吃(ハオチー)」なんて言いながら食べてみようかしら。

ちなみに、このスープにはザーサイも合うらしいです。











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