第9回「看護覚え書」のおぼえがき
私は障害のある方が利用するグループホーム(以下GH)に勤務しています。そこで行ったGH内研修での記録です。今回は8章のベッドと寝具類を読んだ感想を書きます。
8.ベッドと寝具類
今回の勉強会はベッドと寝具類というテーマでした。ちょうど勉強会前におこなった職員会議で利用者の寝具の不衛生が議題に上がっておりタイムリーな内容のテーマでした。この章は寝具の衛生管理がなぜ大切なのかが論理的に説明されているので、利用者さんに寝具類の衛生を保つことを促す際の説明に使えそうだと感じました。
▶まとめ
フランスベッド株式会社が2022年6月に全国の20代から60代の男女1000人(男女各500人/年代別に男女各200名ずつ)に対して実施したアンケート調査では「寝汗が気になることがありますか」という質問に対し、全体の52.7%の人が「寝汗が気になる」と回答。「自身の枕の臭いが気になるか」という質問では、全体の33.3%が「気になる」と回答したそうです。
「枕やシーツに菌が付着しているのが気になることがありますか」という質問をしたところ、気になると回答したのは、男性が41.4%で、女性が62.0%と、男女ともに菌を強く意識しており、特に女性の衛生意識の高さがうかがえる結果。
また、世代別に菌への意識を見てみると、30代以降、世代が上がるにつれて低下していくことがわかったそうです。枕カバーの洗濯頻度についての質問では、「1週間に1度」が27.3%で最も多くなりました。専門家が、夏の寝汗対策として推奨する洗濯頻度である「毎日」、「2 、3日に一度」は、それぞれ4.5%、10.8%という結果でした。「使っていない」「頻度が決まっていない」を除く、推奨洗濯頻度に満たない人は、全体の68.8%になり、中には「半年以上洗濯をしない」という回答もあったそうです。
このアンケート調査の結果から皆さんはどのようなことを読み取りますか?枕の臭いを気にしている人は約3割ですし、枕やシーツの菌を気にする男性は4割、世代が上がるにつれて菌への意識が低下している、枕カバーの選択頻度も7割近くが推奨洗濯頻度に満たないという状況ですから、GHの利用者が声掛けをしなければ、半年あるいは1年も洗濯をしないというのも仕方ないのかと感じてしまいます。
衛生管理が必要ということがわかったとしても、布団干しやシーツやカバーの洗濯は気が向かないとなかなかできないことが多いですから、利用者さんへの声掛けはできるだけ積極的にしていった方がよいと感じました。休日はだいたい皆さん2日間ありますし天気の良い休日はどちらか1日でも、寝具の衛生管理にあててもらえるようにしていきたいなと思いました。人間の体から排泄されたものは適切に取り除き、健康を保つようにしたいと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました。次回は9章 陽光について書いていきます。
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