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恐怖の先にある絶景:絶叫吊り橋「風天」①


絶景・恐怖・爽快・ワクワク・感動夜景、そして温泉・・・盛りだくさんの遊園地、その名は・・・


相棒は子供の頃、「さがみ湖ピクニックランド」で遊んだらしい。

私は「さがみ湖プレジャーフォレスト」で覚えていて、なんだかすごいアスレチックがあるらしい、という認識だった。
アスレチックいいなあ、行ってみたいなあ、と常々思っていたが、果たせずにいた。

関東三大イルミネーションのひとつを開催しているらしい。2009年の冬が初開催で、今年で16 年目だそうだ。そんなに昔からやっていたのか。

よし、今回の目的地は、アスレチックもできてイルミネーションも見られるそこに行こう、ということになった。

調べてみると、名前が変わっていた。
今は「富士急ハイランド」で有名な富士急グループが経営する「さがみ湖MoriMori」というレジャーランドになっていた。

初めて行ってみた感想は・・・

ズバリ、最高だったぜ!

いろいろと語りつくせないくらい、盛りだくさんの遊園地だった。
まさに「MoriMori」である。なるほど!

全部書くと終わらないので、まずは、今回どうしてもやってみたかった「絶叫吊り橋 天空」の体験記を書きたいと思う。

「絶叫吊り橋 天空」

展望台(無料)から見た「天空」

相棒が「これ、やってみたかったんだよね」と言うので、そうなの?ふーん、気持ちよさそうだね、なんて、気軽な気持ちで受付に行った。

その日は平日だったから、すぐに体験に進むことができた。
一日フリーパスを持っている場合は、体験料が「一人900円」である。

まずは同意書(ん?)を書き、ロッカーに荷物を預ける。
写真や動画撮影などはできない。

ハーネスを付けるので、できるだけ身軽な恰好で体験するのである。

体験時間は1時間である。え?1時間?吊り橋を渡るだけじゃないの?

その時私は、なんとなく不安を覚えた。
同意書、でもなんとなく「ん?」と思ったが、まあ、でもちょっと怖い吊り橋くらいだよね。渡り切ったら終わりでしょ?

そんな程度の認識だった。

コースは、初級コース、中級コース、上級コース、絶叫(ん?)コースがあり、必ず矢印のように一方通行で進む。

公式サイトにマップが乗っている。
細かく案内を見返してみると、なるほど!である。

この時点では、私たちは、絶叫コースが一番長いみたいだから、絶叫からいこうか、なんて笑顔でうなずきあった。
「絶叫」なんて、ちょっと怖いくらいだよね、なんて思っていた。

あとから思い出してみると、スタッフさんはその時、実に微妙な表情をしていたような、、、。

よーくマップを見ると、「ちょいコワッ」からレベルが上がって行って「激コワッ」とある。

これ、あとから考えると、本当にその通りに怖いレベルがあがっていくんだけど・・・

まずはハーネスの使い方をマスター

さて、ハーネスを装着し、命綱の使い方について説明がある。
身体から伸びるハーネスは2本、常にワイヤーに係っている状態で移動する。片方ずつ外して、移動する方向にある取り付け先からカチャっとはめて、そのあともう一つを外して移動先にはめる。

説明を受けて、さあ、いってらっしゃい、と送り出される。アテンドはない。自分たちのペースで、自分たちの判断で進むのである。

「天空」スタート地点までは、高層ビルの鉄の骨組みのような階段をひたすら登ってゆく。

ハーネスをひっかけているワイヤーが階段に張り巡らされていて、ある程度まで昇ると、次のワイヤーへとひっかけなおす工程がある。
この工程を繰り返すことで、ハーネスの使い方を覚える。

この時点で、「よくできてるな」と思った。
ひとつのワイヤーがちゃんとはまっていないと、もうひとつのワイヤーが外せなくなっている。そのこともなるほど、であるが、まず練習をして、ステップバイステップで、次への段階へと進めるようにしていく、というこのアトラクションの意図に関心をした。

そして、このステップバイステップで新しいことができるようになる、という凄さを、この後も経験するのである。

ああ、ハーネスの使い方も慣れた慣れた、ようやくスタート地点に到着したね、なんて笑顔で言いながら一番上の階に立って、血の気が引いた。

え?

あれ?足が・・・


目の眩む高さである。

吊り橋の向こうに相模湖が広がる壮大な風景。

あとから展望台で撮影した写真。

えーっと、コースによっては、足をのせる板が、ずいぶんまばらなんですが・・・?あれ?踏み板がないコースもあるよ、あれ?

下から見るとこんな感じ。難易度レベルで、渡り方の難しさが変わる。
えーっと?ここ渡るんですか?

まず、最初のコースは4コースとも一緒である。つまり、一番易しいやつ。

一番最初のコースは一番優しいヤツ、のはず、、、あれ?


足をのせる板と板の間、ずいぶん隙間が空いているような、、、

相棒は、スゲー怖い!とか言いながら、サクサクと向こう側に渡ってしまった。

さあ、わたしもいくか、とハーネスをコース上のワイヤーにひっかけた。

さあ、行こう、、、

一歩踏み出そうとしたが、足がでない。

あれ?どうしよう、、、めっちゃ怖い😱

踏み板のはるか下に地面がある。
ネットがないから、踏み外したら板の間に宙吊りになるだろう。そしたら、自力でよじ登って戻るのかな?

コースの先では、相棒が早くおいでと手招きしている。相棒の向こうに、相模湖と山々の絶景が広がっている。

行かなきゃ、と、踏み板に一歩足を出そうとするが、足が動かない。

私は、冒険が始まる前に石のように固まってしまったのである。

続く。


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