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【童話】鼻垂れスキー仙人

鼻垂れスキー仙人は、雪のさらさらなスキー場、ダイヤモンドダストと一緒に現れる。


鼻水をスパイダーマンの蜘蛛の糸のように飛ばして高速移動するスキー仙人。


転んで気絶した女の子を電光石火の勢いで救護室まで運んだり、雪崩が起きて遭難したスキーヤーを山小屋まで運んだり。


はたまた、気に入った人にだけスキーのアドバイスをしたり。


でも、いつも鼻をたらしているので、あんまり人気がない。


鼻水がくっつくのも、人気がない理由のひとつである。


でもスキー仙人はまったく気にしない。


いまもどこかで、マイペースにスキーを楽しんでいる。


弟子はまだない。

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