本州最南端の旅1:橋杭岩海水浴場とメルキュール和歌山串本リゾート&スパ
本州最南端串本の海がすごいらしい。
関西単身赴任中で、関西の夏が今年で最後(のはず)の兄が「この週が開いてるからどっかいこう」と声をかけてくれたので、串本に行きたいとリクエストしてみた。
兄はグーグルマップで串本を調べて、「白浜のさらに向こうか!」とちょっと怯んでいるようだった。遠いのかな?
はたして、大阪からレンタカーでひたすら走る。私は関東に住んでいるので、いまいち土地勘がなかったが、海沿いの道をずっと走って行く。和歌山に入ると景色のよい海岸ばかりで、とても気持ちの良いドライブだったが、兄はくたびれたろう。ごめん、お兄ちゃん。
今日の宿から近い橋杭岩海水浴場についたのはちょうどお昼ごろ。
砂浜にテントを張って、途中のコンビニで調達したお弁当を食べた。私はおろしトンカツお弁当、兄はから揚げ弁当。どちらも500円くらいで、肉がジューシー、米がうまい。実に美味しいお弁当だった。
橋杭岩海水浴場からは、有名な橋杭岩が見える。とても景色がよい。
砂浜なので、海の透明度が低く、お魚はあまりいなかった。ここはマリンレジャーを楽しんだり、ぷかぷか波に揺られて浮かぶのにぴったりの浜だね。
そのあと、橋杭岩まで歩いていった。
なんという景色!見上げるような巨石が大島に向かって一列に並んでいる。
約1400万年前、地表に流れ出たマグマが冷えて固まり、それが年月とともに浸食されて、まるで一直線の橋げたのような風景が生まれたそうだ。こんな景色はじめてみた。和歌山に入ると、「橋杭岩」の看板をよく目にしたが、そりゃあ、自慢の観光地だよ。聳え立つ岩の上をイワツバメが楽し気に滑空している。心がはるばると広がっていくような、壮大な景色だった。
この日の宿は、高台にあるメルキュール和歌山串本リゾート&スパ。
2024年4月にリニューアルオープンしたばかりの、白亜の美しいホテルである。
入口を入ると、広々としたロビーの奥側がラウンジになっていて、ガラス張りの向こう側にお庭とプールがある。
ラウンジはフリーフローで、ソフトドリングだけではなく、生ビールサーバーやハイボール、よく冷えたスパークリングワインが用意されている。なんだろう。ここは楽園かな?
さっそくチェックインしてすぐにスパークリングワインを堪能した。
お部屋は海側を予約した。これが大正解だった。橋杭岩がよく見える。本当に一直線に大島に向かって並んでいる。なんという壮大な眺め。
このホテルについてから、感動のあまり「わー!」と叫んでばかりいる。
プールも最高だった。パラソル付きの椅子やリクライニングチェアもあった。空気入れもあって、常駐のライフセーバーさんがフロートに空気を入れてくれた。
ぷかぷか浮いて、スパークリングワインやビールを飲んで、橋杭岩の連なる壮大な風景を眺める。
控えめいにって最高である。
プールを堪能した後、温泉に向かった。この温泉がまたよかった。露天風呂からも海が見える。
お風呂でさっぱりして、ごはんまで眺めの良いお部屋でのんびりした。
さあ、ごはんである。
席は自由席で、時間制限がない。
ビュッフェのごはんはどれも素晴らしく美味しくて、今まで食べたビュッフェごはんの中で一番おいしいと思った。ローストビーフのトリュフと卵黄のソース添えがとても気に入った。一品一品、とても手が込んでいて、しかも美しい料理ばかりだった。
夕暮れ時から夜へと空の色が変わって行く景色を眺めながら食事をした。
時間内に食べなくちゃ、飲まなくちゃ、ではなく、一つ一つの料理がどれも美味しいので、厳選してゆったりゆっくりと味わう。
おなかも心も美味しさと幸せに満たされて、心が豊かになっていくようだった。
ああ、これこそ、リゾートというものであろう。串本に来てよかったなあ。