銀曜日のおとぎ話
子供の頃は「リボン」を読むのが楽しみで、萩岩睦美さんの「銀曜日のおとぎ話」が大好きだった。
小鳥リルフイに乗った小人の王女ポーが、生まれて初めて出会ったニンゲンの青年スコットと友達になるところから物語が始まる。
自然と共存して生きてきたポーたち小人族にとって、森を破壊し動物たちを狩るニンゲンは敵である。
ポーが生まれたのは銀曜日。
新月の銀曜日に生まれた1000人目の女、ポーが死ぬときは部族の絶えるときであるとの言い伝えがあり、王国消滅の危機を救うためにはニンゲンの生贄が必要になる。
女王であるポーの母親は、イケニエに毛皮商を営むスコットの父親を選ぶ。スコットの父親は、質の良い毛皮を求めて、足繁くポーたちの森に通い、動物たちを狩っていたのだ。ポーの父親を殺したのも毛皮商のニンゲンだった。母親のニンゲンに対する恨みは深い。
ポーは、イケニエにされようとしているのがスコットの父親と知り、父親を逃がそうと奔走する。
しかし、父親は小人のポーを見て、見世物にして金儲けをしようとポーを鷲掴みにして逃げようとするのであった。
父に絶望しつつも、ポーとともに小人王国と父親の両方を救うために奔走するスコット。共に手探りで答えを探して行く。はたして、深い友情で結ばれたポーとスコットは、運命を変えることができるのだろうか。
イギリスの豊かな自然や可愛い動物たちの描写が素晴らしく、イギリスに行ってみたいと憧れるきっかけになったお話である。
優しくてかわいい世界の中で、残酷さや悲惨さをしっかりと描きつつ、ただ1つの大切なメッセージを鮮やかなストーリー展開で伝えてくれるすごい漫画だった。
大好きで何度も何度も読み返した。
銀曜日のおとぎ話のラインスタンプを見つけたときはすごく嬉しかった!今見ても絵がほんとに可愛い。
漫画のおかけで、子供の頃の私は幸せだったよ。
それは今でもそう。
絵がきれいでぶっ飛んでるお話にいまもすごくワクワクするよ。
素晴らしい物語に乾杯!