ひらかたハートの宝探し:動物たちが教えてくれる大切なもの②『パオちゃんの勇気とみんなの大冒険』
舞台は大阪府枚方市。にぎやかな街の中に、個性豊かな動物たちが住んでいる。彼らの冒険は、いつも予測できない展開を迎え、町中を駆け巡る。
動物たちが人間が忘れた大切なものを教えてくれます。
登場人物紹介
①らうちゃん: パンダの女の子。自分がアイドルだと思い込んでおり、いつも自己中心的な行動で周囲を巻き込む。
②江素男: フクロウの男性。松潤のようなカリスマを自認し、周囲の動物たちを「自分のファン」と思っている。
③パオ: ダンボのような泣き虫で、やくざ映画が大好き。落ち込んでいる時に、映画のセリフで励まされることが多い。
④アウル: 江素男の息子で、父親を尊敬し、パオと仲良し。
⑤キー太: 阪神タイガースのキャラクターのようなトラ。自信家で、何事も「勝つ」ことを信じている。
⑥シンバ: ライオン。百獣の王だと思っており、常に威厳を持って行動する。
⑦もんちゃん: サル。捨てられていたが、江素男に拾われ、家族として迎え入れられる。
⑧永明: らうちゃんの夫で、もう一匹のパンダ。冷静で優しい性格。
⑨江寿子: みんなのおかあさん。温かい心でみんなを見守っている。
⑩梨男: みんなのお父さん。物静かで、家族を支える頼りがいのある存在。
⑪いちご: 梨男家に飼われているうさぎの女の子。肉食系で、少しツンデレ。
⑫檸檬: 梨男家に飼われているうさぎの男の子。草食系で、おっとりとした性格。
物語:
ある日の午後、動物たちはいつものように枚方市の公園で楽しく遊んでいました。突然、公園の隅からタバコの煙が漂ってきました。悪い大人がタバコを吸い終わり、吸い殻をポイっと公園に捨てたのです。
「あれはひどい!」
パオちゃんはその光景を見逃しませんでした。彼は泣き虫だけど、正義感が強く、いつもみんなのために立ち上がる勇気を持っています。すぐに走り寄り、タバコの吸い殻を拾って、その大人に向かって言いました。
「タバコはゴミ箱に捨ててください!」
パオちゃんの声が響き渡ります。でもその大人は全く反省する様子もなく、逆に怒った顔をしました。
「お前、何だと?」
悪い大人はパオちゃんを睨みつけ、突然手を振り上げました。「お前が何を言おうと関係ないんだ!」
パオちゃんは震えながらも立ち上がり、「それはだめだ!みんながこの公園で遊んでいるんだから、汚さないで!」と叫びました。しかし、悪い大人はさらに怒って、「黙れ、ガキ!」と叫びながら、手をさらに振りかぶってきました。
その瞬間、仲間たちが駆けつけました!
「パオちゃん、待って!」
らうちゃんが駆けつけて、「私がアイドルとして言うわ!そんなこと許しません!」と大声で言いました。彼女の言葉に勇気をもらった動物たちが一斉に集まりました。
「さあ、みんなで立ち向かうぞ!」**とキー太が声を上げました。キー太は自信満々に前に出て、悪い大人を睨みつけました。
「この公園はみんなのものだ!ゴミを捨てるなんて許せない!」とシンバが強く言いました。シンバの言葉には百獣の王としての威厳がにじみ出ており、悪い大人も少し後退りしました。
その間に、アウルと永明は冷静に状況を分析し、うまく協力して悪い大人に説得を始めました。
「こんなことをしていると、みんなに嫌われるよ。」と永明が優しく言いました。
「本当にその通りだよ。」アウルも穏やかに続けました。「この場所を守るために、私たちが一緒に協力するんだ。」
その言葉が響いたのか、悪い大人は少しだけ引きました。
「もう二度とこんなことしないように、気をつけてください!」と、最終的に江素男がしっかりと伝えました。江素男はフクロウらしい威厳と落ち着きで、説得力を持って語りました。
悪い大人は、動物たちの真剣な態度に少し恐れを感じたのか、ついにうなずきました。
「わかったよ…、もうしない。」と、無理やりタバコの吸い殻を拾い、捨てました。
その後、動物たちはみんなで拍手をして、パオちゃんを囲んで称賛しました。
「パオちゃん、すごい!あの勇気に感動したよ!」と、もんちゃんが言いました。
「みんなで力を合わせれば、何でもできるんだよね!」と、いちごもニッコリ。
最後に、みんなでタバコの吸い殻を拾ってゴミ箱に捨て、清潔な公園を守ることを誓いました。
この出来事から、動物たちは協力し合う大切さを再認識しました。困難な状況でも勇気を持って立ち向かえば、みんなの力で問題を解決できることを学び、これからも枚方市の公園で楽しく過ごすことを誓いました。
「これからもみんなで、この公園を守ろうね!」
パオちゃんは胸を張って言いました。
この物語は、動物たちがそれぞれの個性を大切にし、共に成長していく過程を描いています。枚方市の公園を舞台に、個性豊かなキャラクターたちが織り成す楽しい日常が続いていきます。