人工海浜6キロ歩いた
埋め立てたのちに作られた千葉県のおよそ6キロにわたる
人工海浜「いなげの浜」「検見川の浜」「幕張の浜」を歩いた。
東京湾最奥に近い人工海浜「いなげの浜~検見川の浜~幕張の浜」は、
県の埋め立て事業で干潟を埋め立てたのち作られた人工海浜である。
この3っつの浜の総延長はおよそ6キロメートルに及ぶが、砂浜がずっと
続いているわけではなく岸壁や防波堤で遮られて数百メートルから長くても
1200メートルの渚が続く人工海浜が断続的に続いている人工海浜だ。
いなげの浜よりも検見川の浜検見川の浜よりも幕張の浜の方が
流されてきた貝のかけらが多く渚ラインより5~10メートルぐらい
陸側に帯状に堆積している。
この貝のかけらの層の上を歩くとざくざくと言った音がする。
貝のかけらの厚さは1ミリ程度で、踏んでもこれ以上われる様子はない。
おそらく春から秋にかけて30キロ以上離れた潮干狩り場に
潮干狩りのために撒かれた貝が流れ着いたのだろうと思う。
これら3っつの人工海浜は、東京湾再生というより
地域還元や観光が目的のようだ。
「いなげの浜」の砂は2022年に大工事されリゾート感があるようにと
白い砂に入れ替えられた。
2023年夏には、観光目的の飲食事業を誘致している。
これらの事業は、行政主体で行われているのだがもっと東京湾再生
という観点の計画もあってもいいのではないかと思う。
3っつの浜を歩いてみて打ち上げられている貝殻は、流れて来たもので、
自生しているものではないと思う。
この東京湾最奥の人工海浜が生きているかどうかは末端の海の浄化作用の
要の生物たち貝類や甲殻類などの小さな生物を観察することで
海が生きているかがわかると思います。
6キロ歩いてみて生きた貝は見当たらず海の掃除屋と呼ばれるヨコエビや
カニなどの甲殻類の姿も見る事が出来ませんでした。
フジツボや海藻なども探しましたが、海藻は少しは見つかられましたが、
他の生物は見つけられませんでした。
「いなげの浜~検見川の浜~幕張の浜」と進むにつれて少しですが
東京湾口に近づいているわけですが、たった6キロ程度ですので
ほとんど大きな変化は見られませんでした。
しかし幕張の浜へ進むにつれて
少し前まではフジツボが生きていたかもしれない
突堤に出て海の底を見ると砂が続いていることが分かるような透視度があり
生物の生きている予感を少しは感じることができ
漂流物も多様になりました。
何よりも写真のような埋め立て前に広がっていた干潟が
少し残っていたのでこれからに期待を持てるかもしれないと思いました。
これがここの海の原点なのです。
幕張の浜では、昔の桟橋か防波堤に使っていたのか杭の残骸が
多く見られました。
まだまだこれからと思い直して次回以降につなげていきたい何かいいことを
報告できればいいと思います。