告白/湊かなえ
本書を読むきっかけは、映画で見て、松たか子さんの独演が素晴らしくて、このストーリーは湊かなえさんだと思い原作を文庫ですぐに読みました。原作を読んで映画では、わかりづらかった部分も小説として楽しめました。そして巻末に文庫化にあたり中島哲也監督の「告白」映画化によせてと題した特別インタビューが収録されており原作から脚本そして映画化へ、原作を大切にしておられることや映像や役つくりのインタビューが読めるのは読者として嬉しい巻末特集でした。原作を読み映画も見るとより楽しめます。
本作は、2007年「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞。2008年同作を収録したデビュー作「告白」は、同年「ミステリーベスト10」第一位2009年本屋大賞受賞作です。
湊かなえさんの小説は、イヤミスの嬢王と評されるとおりの独特の世界観があり思い出したように読みたくなる時がめぐってきます。