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!!ドライブ・Fishチャイルドandキャット………。

ねねこちゃんは、小さな女の子でした。産まれたときから、何か例えようもなく高くそびえ立つ、巨大なお城の最上階に、閉じ込められて育ってきました。

でも、ねねこちゃんは、孤独を感じたことなどありません。家族同様の一匹のにゃんこと
共に育って来たからです。

その猫はドルフィンと言う名の一匹の茶トラと白猫が両親のハーフのミルクティー色の雑種の生後数ヶ月の子猫でした。ねねこちゃんにとって、そのネコは兄であり妹でもあり、とにかく何物にも代えがたい存在でした。

それと、また同時にドルフィンは、ねねこちゃんに不思議なことに、仔猫なのに博識で博覧強記であり、世界の様々な事象・物事を教えてあげました。


子猫であるにも関わらず、人間でいえば赤ちゃんの様な感情から、ヨボヨボの九十歳近い
老人の様な知恵に至るまで、また様々なお笑いネタ、チョットしたユーモアにいたるまで、ねねこちゃんの耳元で、ニャンゴロ、ゴロゴロ喉を鳴らしながら、つぶやき、教えようとするのです。

そんな、ある日、ドルフィンは、言いました

😽ドルフィン城😽

こんなキュークツな処から、もう、逃げ出そうよ!限界!!

ねねこちゃんも、それには賛成して、二人は
ゴニョゴニョ秘密裏に作戦を練りました。それは、この巨大にそびえ立つお城の最上階から、様々な手段を尽くして各回層の部屋の床を通り抜き、最下層の地下にあると言われる
巨大な地下室に張り巡らされた、地下道の1つから外の世界へと逃げ出そうよ!と言う作戦でした。

さっそく、ドルフィンねこはその場しのぎの
知恵を絞り、しょせん、たかがねこごとき。その場の思いつきだけのアイデアで、床下を通り抜けようとしました。それは、変なお祈りを捧げる事で床をすり抜けられる事が出来るのでは、と思い立ったのです。

ドルフィンは両手、ならぬ両前足を二本足で
立ったまま、ぐるぐると太陽の形に描き続けました。

そして、それを床に引き降ろそうと何度も繰り返して行きました。

すると、硬いはずの床が海の水のようにチャプ・チャパとフヤケてきて、ねねことドルフィンは、水に溺れるようにチャポン!と床の下に抜け落ちて行けました!!

その下の階の広間の床も、今度はフワフワした羽毛のような感触そのものでした。そして
また、ドルフィンとねねこはウニャー!!
と、仔猫のように叫び、その床もふわふわの羽毛を潜って行くようにすり抜けて行ったのです。

そのまま、同じ様に子猫と、ねねこちゃんは
変な踊りを踊ったり、変な呪文をとなえたり
、それはドルフィンのふかい知識によるものでしたが、次から次へと各階の大理石で出来た床を透き通って、真っ逆さまの下へと降りて行きました。

そして、とうとう地下水の流れる最下層の地下道へと、辿り着いたのです。

そこは、ねねこちゃんやドルフィンの思い描いていたものとは、全く真逆な世界であり、
華々しい光景でした。

岩石でできた明るく華やかな巨大なホールになっていて、何故か沢山の人間やキリン、犬や山猫、オオカミ、想像上の怪物であるドラゴン、グリフォン、ゴブリン、鳳凰、龍神、様々な小さい妖精達が群れを成し、大群衆が座席に座って、拍手しながら、スポットライトを浴びた、ねねことドルフィンを大笑いながら歓迎しているようでした。

ドルフィンは、エサに釣られた愚かな猫か何かに自分が思えて恥ずかしくなって赤面してきました。

ねねこちゃんは無意識に、ドルフィンと伴に
今までの床を抜けて来た時の様な、様々な事を、やりました。吹き出して笑いをこらえながら…………。

子猫のドルフィンと、一緒に変な踊りを踊り
、うにゃ~!!と変な雄叫びを上げたり、とにかく今までの事をサーカスの曲芸師の様に、一生懸命にも汗をかきながら、演じ切りました!

やがてホールの大観衆らは、ブラボー!ブラーボ!の大歓声をあげ、一人と一匹を大喜びで祝福致しました、全員が幸せな熱狂に包まれました!!  ブラーボ! ブラーボ!
ブラーボー!! と。

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