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|漫画家・アニメ批評|永井豪氏・その例えようもない、存在の不思議さと特異さについて。


とにかく、いろいろありまして………❢


・ハレンチ学園

・あばしり一家

・キューティー・ハニー

・デビルマン

・まぼろしパンティ

・けっこう仮面

・花平バズーカ

・乞食少年 オモライくん

・まろ…………


だいぶ前から、漠然と思っていた、漫画家、というよりアニメや、何かのアイデアを出して社会との様々なトラブルを起こして、クリエイターとして進化してきた、プロモーターとしての、漫画家・永井豪さんの、何かこう批評しづらい、分析しづらい不思議な個性の、様々な側面を通して、批評していってみたいと思います…………


・天真爛漫な漫画家・豪ちゃん・

何か、こう、例えるのか難しく、国内や世界的にも類を見ない、永井豪に似たキャラクターがいないので、何から批評していいのか、困ってしまう表現者であり、漫画家である永井豪氏ですが、とにかく作品ごとに批評していきたいとチャレンジ!してみます!!


個人的にはヤッパリ、キューティーハニーが
、まぁ再放送世代ですが印象的ですので、そこから始めたいと。


この作品は、アニメのアイデアから発案して
そのあと漫画化でした。


・Hでカッコよかったキューティー・ハニー・


エロいシーンあり、ヌード、お色気あり、お笑いあり、アクションシーンあり、でいながらパンサー・クロウの様な南米のジャングルに潜むわけの分からぬ異様なアマゾネス組織集団、ハニーの身体に隠された、空中元素固定装置などの科学テクノロジーのカッコよさ、まぁお色気の中に永井作品の底にある暴力のダイナミズムが潜む、なんとも言えない世界的にも、他に類を見ない印象的な作品でした。


・様々な可能性のあるキューティー・ハニー・


最初の頃は永井豪さんは、手塚治虫に影響されて、SF漫画やりたかったが、色々あって、ギャグ漫画書くようになって、石ノ森章太郎さんのアシスタントやってた頃に、石ノ森さんから、「お前はバカだから何やってもダメだ
!」と言われて、バカな自分にでも、なにか出来ると思い、1年間以上眠らずに漫画を書き続け、疲労困憊状態になり、そのせいか布団に寝転がっていた時に、布団ごと幽体離脱したりの超常現象を体験したり、と、その他も手塚治虫や石ノ森章太郎も出来なかった、以上の仕事量、週刊連載5本抱えて漫画を書き続ける、スゴイ仕事量、その記録は今も破られていない。そのお陰でバカゆえの、その限界を通してエロ、ギャグ、ナンセンス的な、あの類を見ない特異なユーモアな個性が突然変異的に出てきたのかな?と思えます。

ギャグ漫画は、わりかしアイデアが発想しやすい、故に連載のネタに困らなかった、の発言してたりとか、色々有りますが。永井作品の、あの自由なノビノビした作風は、そこから来たのかな?そこにエロやバイオレンス、お笑いが入れたかな?

漫画「けっこう仮面」にも、それは言え、マフラーとマスク以外は裸、男女ともヌードで学校生活を送らなければいけない、ムチャクチャな校則の学校にその反動として、マスクをかぶって後は素っ裸の巨乳の女子高生ヒーローがけっこう、けっこうの歌と共に表れ学園の悪をさばく、と言う凄い内容(笑)。これも常識の反対を思いつけば、特に永井作品のギャグ漫画に言えるけどアイデアは自然と湧いて出てくる。

漫画「まぼろしパンティ」にもそれは言えて、素っ裸の巨乳女子高生が夜の暗闇からやって来て悪をさばく、と言う連載話。世間一般の常識の逆をいけば、ギャグ漫画のネタには困らない、と言おうか?

社会現象を巻き起こした、漫画「ハレンチ学園」では、スカートめくり、当時小学生の男子に流行った女の子のスカートを後ろからまくりあげパンティを見るエロイ流行を漫画連載で取り上げ、その結果、テレビのお昼のワイドショー番組で、名指しで取り上げられ、番組に呼び出されて、生中継でPTAのオバハン連中にバッシングされ叩きのめされた永井豪ちゃんは、後にも引く心の傷が残ったと。まぁその結果、ケガの功名と言いますか?エロと暴力の関係性についてアイデアを思いついたと。それが後の漫画「デビルマン」へとつながって行く。

ついでに言えば、PTAのオバハン連中に、エロ絡みでボロクソにけなされて、その報復として、エロ批判に対してきたなさ、小汚さを全面に押し出して、ギャグ漫画「乞食少年オモライくん」の連載は始まる。ゴザで見をくるんだ乞食のオモライくんと、そのカノジョの乞食の女の子との、お話し。

また、漫画「花平バズーカ」で中年の巨乳主婦が、魔界から呼び出された悪魔にエロい犯され方をする強烈なシーンもあり、それも前述のオバハンに対する永井豪氏の私的リンチと報復だったんだと思います。

・子供の心の中の性をくすぐるハレンチ学園・


その後のテレビアニメ・「デビルマン」と同時に連載された名作漫画「デビルマン」では、正義の名を求める為に暴力を使い、それに抵抗する者たちも暴力を行使する、いわゆる殺し合いの連続攻撃の地獄絵図を思いつく。その暴力衝動はそれからも永井豪作品の根本を為すようになっていく。



・デビルマンの咆哮・絶叫・


漫画の内容は、氷河期以前に地球を支配していたデーモン一族が、蘇り人間を滅ぼそうとする。それに立ち向かうデーモン一族と人間の合体したデビルマン・悪魔人間達との闘いを描いたストーリーですが、最後はデーモン一族が勝ち、人間およびデビルマン達は滅びる。最期のデビルマン不動明の切り落とされた上半身の描写がショッキングであり、印象的でも有りました。途中、主人公、デビルマンである不動明の身近な人達、家族がトチ狂った中世の魔女狩りにも似た人間達によるデーモン刈りにあい、残酷な殺され方をして、デビルマン不動明は、「これが我々デビルマンが守ろうとしている人間の本性なのか!!」と!叫び魔女狩りの人間達を火炎を吐き焼き殺すシーンがあり、そこでハレンチ学園でのバッシングで手応えをえて、発見した暴力と暴力の地獄絵図を永井豪氏は描きます。


・この最後、ショッキングだったよね・


ハレンチ学園以前のギャグ漫画ばかり書いてた頃、あまりにも忙しく、それ以上にアシスタントに払う給料を払って、貧しくって、そのストレスから股旅三度笠の時代劇物のギャグマンガで生首が笑顔で血まみれで死体が転がりまくる殺しのシーンを描き続けちゃって、漫画「天才バカボン」でギャグマンガを発明した赤塚不二夫に呼び出されて、何時間も笑顔で説教され続けた逸話。「あのね、ギャグで人殺しちゃいけないの?わかる?ね?ね?ね?」とクドクドと最後まで笑顔で説教され続けられたとか。そのさまを想像してみて下さい、笑えますよね?

まぁ僕なりにフラットに見てみれば、永井豪氏の独特な個性は、暴力・虐殺衝動と、エロい、エロティシズム、と、ほんわかしたギャグ漫画路線が根っこの底の段階で繋がっているものだと思えて、そう見えてきますけどね
………………………………………


・ハニーよ永遠に………・


それは永井豪ちゃんの似顔絵イラストのあのにこやかな笑顔、それはユーモアと繋がっているように見えます。あの笑顔でいても、焦っていたりしてる時の汗かいてる時の永井豪ちゃんの笑顔の時も、何とも言えないと言いますか……………………………………………


あの笑顔に、全てが凝縮されてると言うか?


・何でも受け入れちゃいそうなこの笑顔!・


それでも、このひと、批評しづらいですね。   (笑笑笑笑笑)

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