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|過去音楽・批評♪♪|今から見た、たまの「さよなら人類」の、凄さを見てみようとすると……………(謎)!?


発表当時は、あまり分からなくて、理解出来なくって少し経ってから凄さが解かったけど

 1990年5月5日に日本クラウンより発売

 オリコン 初登場 1位 59万枚売上

     

      「さよなら人類」

          たま


その当時から、様々な人々の様々な人達の解釈、ものの見方、世界観、歌詞の色々な解釈があり、それは今も続いている、この凄い曲の歌詞の解釈を、今回やってみようと思います。


歌詞


 ♪二酸化炭素をはきだして あの子が呼吸
 
 をしているよ    

 どん天もようの空の下 つぼみのままでゆ  
 
 れながら

 野良犬は僕の骨くわえ 野生の力をためし 

 てる

 路地裏に月がおっこちて 犬の目玉は四角

 だよ

#1今日人類が  はじめて 木星についたよ

 ピテカントロプスになる日も 近づいたん

 だよ

 アラビアの笛の音ひびく 街のはずれの夢

 のあと

 つばさをなくしたペガサスが 

 夜空にはしごをかけている

 武器をかついだ兵隊さん 南にいこうとし

 てるけど

 サーベルの音はチャラチャラと 街の空気

 を汚してる

#1  

 歌をわすれた カナリア

 牛をわすれた 牛小屋

 こわれた磁石を ひろい集める博士は ま

 るはげさ

 あのこは花火をうちあげて この日がきた

 のを祝ってる

 冬の花火は強すぎて 僕らの身体はくだけ

 ちる

 ブーゲンビリアの木の下で 僕はあのこを

 探すけど

 月の光にじゃまされて あのこのカケラは

 みつからない

 今日人類が はじめて 木星についたよ

 ピテカントロプスになる日も 近づいたん

 だよ

 今日人類が はじめて 木星についたよ

 ピテカントロプスになる日も 近づいたん

 だよ

 
 さるにはなりたくない さるにはなりたく

 ない

 こわれた磁石を 砂漠がひろっているだけ

 さ

 今日人類が はじめて 木星についたよ

 ピテカントロプスになる日も 近づいたん

 だよ

 さる に なるよ さる に なるよ♪♪


           以上

・たま、ってヤッパリすんげー・



この曲の僕なりの解釈は、大局的には、人類が宇宙船で木星に到着して、生活を始められるわけがない。その時、以前に地球の文明なんてものはとっくに滅んでしまっている。

ピテカントロプスとは、ジャワ原人の学名であり、われわれヒトの先祖なんかではなく、ヒトの祖先はアフリカで発生した、ホモ・サピエンスである。

 今日人類がはじめて木星についたよ

ピテカントロプスになる日も近づいたんだよ


 この歌詞は、木星に到着した段階で地球の悪しき文明は滅び、サルである人類が滅び死に絶えて、その後に人類とは違うジャワ原人であるピテカントロプスからまたやり直せる、か、もしくは自然回帰へと戻り、文明なんてものは発生しなくてもよいのだ!と、そんなものは何物をも生み出さない、と言う人類・文明にたいする痛烈な無常観に基づくセリフ なのだと思います。


また、最初の歌詞

 二酸化炭素をはきだしてあの子が呼吸をし  
ているよ

は、人間や動物は、酸素を吸って、二酸化炭素を吐き出してる。植物だって二酸化炭素を表向き吸収しておきながら、酸素もコッソリ吸収し二酸化炭素を排出している。地球上の生物は全てが環境を破壊して成り立っているじゃあ、滅びれば??の意味あい?

野良犬は僕の骨くわえ野生の力をためしてる


は、滅びて死んでしまった人類の骨をくわえて犬たちが地球をもとの野生へと戻そうとしているともとれる?

路地裏に月が落っこちて犬の目玉は四角だよ


は、月が地球上に落下して、人類もろとも地球なんて滅びてしまえ、とも取れますね?

全ては何もなくなってしまえの、消滅した、無常観、とやらで。

文明、人類、地球、全てをキレイに亡き者にした後の、あとに残ったのは亡霊たちの、マヌケなものたちのマヌケな行為しか残らない

つばさをなくしたペガサスが夜空にはしごをかけている

つばさのないペガサスに存在意義などなし。

マヌケな無意味な行動しか出来ない。


歌をわすれた カナリア

牛をわすれた 牛小屋


これも役立たずなものたちでしかない?


こわれた磁石をひろい集める博士はまるはげ

地球には北と南に磁力が流れてる。こわれた磁石とは、破壊された地球のメタファーかも
?地球を、元に戻してなんかほしくない、そんなマヌケな事をしないでくれよ、と。

極めつけはこの1連の歌詞!!


あのこは花火をうちあげてこの日がきたのを
祝ってる

冬の花火は強すぎて僕らの身体はくだけちる

ブーゲンビリアの木の下で僕はあのこを探すけど

月の光にじゃまされてあのこのカケラはみつからない


これの意味するところは、この日がきたとは、冬の花火とは、全世界最終同時核戦争でも起こして全てをぶっ壊してやれ、とね!!あのこはそれを喜んで祝ってるさ!ハハハハハハ(笑)。どのみち文明って滅びるんだし、地球ごとふっ飛ばしてやれ!!と!!


歌の題の「さよなら人類」の名どうりにね!

冬の花火は強すぎて僕らの身体はくだけちる


核爆発の強力な熱線で、身体が粉々の真っ白い粉になってしまった、と言う意味かも?

僕はあのこを探すけど月の光にじゃまされて

あのこのカケラはみつからない

核戦争の大爆発で地球や太陽すら消えてしまい、月が少し残り、その月の光でも、あのこのカケラはみつからない、なのかもしれない


   さるにはなりたくない

   さるにはなりたくない


これも、さるから、もう一度人類になり、文明など作るなんて、もうコリゴリ!とも取れて。


こわれた磁石を砂浜でひろっているだけさ


磁石イコール地球、粉々になった地球のカケラを宇宙空間で、無常観にさまよいながらも
拾ってやるだけのことは、してやろう…………

とも見えてきますよね?


それでも最期は


   さるになるよ さるになるよ♪♪♪

で終わるところが、サルにしかなれない悲しさを、たま、は歌い上げてるようにも聞こえます。ピテカントロプスには、やはり、なれないんだよね………というか。


やっぱり、たまって、スゴイ!!こんな宇宙空間と文明とのスケールで、地球の崩壊、テロリズム、を歌い上げ、人類の進化、そして崩壊、その後の再生まで、せつなく歌う、この大スケール。

こんな一人一人がスゴイのに、こんなスゴイ人達が4人も集まると、こんなモノスゴイ事が出来ちゃうんだ。自分自身、最初見たときは、変なイロモノ・お笑い・コミックバンド類系なんだろうと、しか見えなかったんだけどね?

90年代初頭に、たま現象を引き起こし、この当時の現代用語の基礎知識に、たま現象 と言う言葉が乗り解説されるだけのことは、あるよ!!


かつて、アナキスト、左翼知識人の竹中労のじいさんが言った、

「現代のビートルズ!!」と言ったが

そんなせいぜい音楽で世界的に売り上げて、思想性もないバンドなんかより、世界的なプログレッシブ・ロックの巨人、クリームのザ・クリームの素晴らしき世界「原題・ホイールオブファイヤー」はその当時、世界各国の音楽関係者が全て降参し両手を上げたスゴイ・アルバム。政治的なその当時の音楽情勢から背を向け、無意味な歌詞と高度な音楽性を完成させた伝説的なアルバム。それなんかよりも、たまは話にならないくらいはるか上空を行っている!!たまは、文学の巨星これも近代を皮肉り、純朴さゆえの独自の地位を確保しつつ、宇宙的規模の世界観を創り上げた、宮澤賢治なんかも遥かに通り越している


まの抜けた、文明・音楽の、究極の一方の完成の形態、と言いましょうか…………?

僕的に見れば、たま って大スケールのスゴイ、イデー(思想を超えた何ものか?)なのだと思います。現時点でも日本の時代や、全世界が理解できず、追いついてない、と言うか、追いつけるわけがない、か、追いつく前に、さよなら人類の言葉どうりに、人類って滅びちゃうんだろうなぁって。現時点の文明って、持ってあと数百年後ってところかも、ね?


・関東ローカルなのでイカ天見れなかったね・



   たま、今思い起こしてもすんげー!!



          さよなら人類へ。

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