独男は倦怠

そ｢はぁ……そうですか｣

貴社の電話応対者｢えぇそうですね、
店舗にもよりますがやはり基本は
契約社員志望とパートアルバイトでの
面接の担当者の変更や質問の内容
などの変更はあるかもしれませんが
基本は同じと見て頂いて
宜しいかもしれませんね｣

そ｢……そうですね、質問は以上に
なります。お忙しい中本当に
ありがとうございました。失礼します｣

応対者｢はい、では失礼します｣ ガチャ

そ｢…………ﾌｩｩｩｩｩｩｩｩ｣

今日は職業訓練校の登校日、つまりは平日。
零次は体調が悪いと嘘をつき休んで
仮眠をとってからコーヒー片手に
志望している会社へ連絡をとってみたり
ネットの情報から色々と調べていた。

そ｢…………やっぱり訓練校だけで
学べるスキルだけじゃやってけないか……｣

調べてみて絶望していた。
眼鏡、自転車、寝具の販売。
どれも正社員登用はありつつも資格や
昇格試験、研修などがありもはや
訓練校に通っている暇はなく、すぐにでも
そこら辺に"下っぱ"でも入ってからそれらに関するスキルや経験を積んでいく方が
早いと思うようになっていた。

そ｢……果たしてこれから死ぬまでに
ゆーくんやいーちゃん達にスーツ姿を
見せびらかす事ができるんだろうか？｣

そ｢……ところでシルバーウィーク
過ぎたよな……？なんで何も
起きないんだろう？｣

そ カレンダーを眺める

そ｢……もう下じゅ…………｢末｣だな｣

9月28日 13時31分

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住んでる市役所の職員A｢ねぇ？この間の
急に2人同姓同名の容姿そっくりな子が
ここに来たって話したじゃん？｣

住んでる市職員のB｢え？あぁあれね？｣

職員A｢ちょっとこっち来れる？｣ｶﾑｶﾑ

職員B｢……？｣ てくてくすたすた

職員A ファイルをめくる

職員B｢……まぁ？この子らも？！｣

職員A｢調べていてまた驚いちゃった(笑)｣ｹﾗﾗ

職員B｢でもこっちの方の子はそれぞれ
年齢はバラバラみたいだよね？
えーっと最初の子が元からあそこに住んでて
他の2人が数ヵ月前にここに
やってきた感じなのかな？｣

職員A｢案外同姓同名ってのもあたしらの
身近に結構潜んでるみたいね｣

職員らの上司｢休憩時間終わったぞ。
早く業務に戻れ｣

職員AB｢すみませ～ん♪｣ﾍﾟｺｯ

町中を散歩中の零次

そ｢……ペロペロ｣ 嗅ぎたばこを軽く舐める

てくてくぴたっ……

そ 道の角から｢女子高生｣が急に出てくる

そ｢……ﾌｯ？｣ﾋﾟﾀｯ

謎のJK｢……｣ ｽｯ、てくてく……

そ｢ちっ。びびらせや……｣

そ(……あの長い髪、まるで｢貞子｣だったな)

そ｢…………なんか見覚えがー｣てくてく

さてさて、果たして？