独男と雛型―団子と桃の節句―

ゆ ｢すごいでしょ！｣
い｢わぁ！おおきなひなだんだね！｣

ずらーっ

ゆ｢さてと｣ とてとて…………｢ありぇ？｣
い｢どーしたのゆーくん？｣
ゆ｢なんだかみょーーにいつもおようふくの
いちがずれてるんだよね？なんでかな｣
い｢んむむ！なんでだろ？｣

ゆ｢まぁこんなこともあろうかと
ぼうはんかめらつけといたんだよね｣
い｢すご～い！みせてみせて！！｣

ゆ｢さいせいするよ！｣ピッ

ゆ｢あ！？へんなおとこのひとが！｣
い｢ひぇ！？だりぇだこいつ！！｣

『ゆーと……ゆーとむにむにしたかったのに』

ゆい ｢ふぇ？｣

そ｢ゆーくんがむにむにしてくれなかったから
、後ろから可憐過ぎて切なすぎてついぎゅっ
と抱き締めても通報されないような関係に
なりたかったのに。許さらい！今日も
ゆーくんのちぶつでぷにぷにするぞー！｣

ゆい｢｣

ｶﾁｬｶﾁｬ……ブン！

ガラガラガラガラ

そ｢ゆーくんの部屋に入ったな、おし！！｣

ゆい ぞわぞわ……

そ おもいっきり深呼吸

そ｢あー！もう頭のらかぽかぽかに
らってきちゃったらよ！うー！｣

そ｢ここがゆーくんのクローゼットだな？｣

ゆ｢……ｴｯ｣

そ ﾊﾟｶｯ ｢ｽｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩ、ﾌｩｩｩｩｩｩｩｩ｣

そ｢おぉ！ぽかぽか度が格段に上がったろ！｣

てくてく

そ｢あとは洗濯に使う柔軟剤とか……｣

そ｢あったろ！ｽｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩ、ﾌｩｩｩｩｩｩｩｩ｣

そ ｢…………｣ 目瞑って微笑んで首を傾ける

そ (⌒‐⌒)

ゆい｢｣

い｢ね……ね？もうとめてけいちゃつに
つうほうしようよ？ね？｣
ゆ｢まって！もうすこしみるよ！｣

そ｢お次は最後！寝床だな！｣ﾃｸﾃｸ

そ｢ここだな！ここでロールケーキに
なれば俺はもう極楽浄土に行けるんら！｣

ゆい （ろーる……けーき？）

そ ふとんをきれいに整える

そ｢おし！やるぞ｣

そ ふとんの一番下の位置にうつ伏せ

ゆい｢……ましゃか｣

そ｢いくぞ！せーのぉ！｣

コロコロコロコロ

ゆ ピッ

ゆ｢……｣

い｢……｣

ゆ｢……けいしゃついこ。｣
い｢うん｣

数時間後

そ｢ゆーくんとむにむにしたかっただけなの
にぃ！後ろからむぎゅうってしてもハグしてもあたまのにおいくんかくんかして｣ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ

ゆ｢おにーちゃんのばか！ばーか！｣
い｢ちゃんとはんちぇいちなちゃい！｣

拘置所内

そ（ゆーくんがかわいすぎるのが
いけないんら……後ろから可愛すぎてつい
ぎゅっとしたくなりゅかおちてるほーが
わるいんら）ｽﾝｽﾝｸﾞｽﾝ

見張り ｢ほら！消灯の時間だぞ！｣

そ ｢ゆーくん……｣メソメソ

今日のぽかぽか度は・・・・45点。
(T_T) #布団を暖かくして寝よう