独男の真実
とある日の朝
ゆ てくてく
ゆ (そういえばそうだおにーちゃんの
はたらくみせはここだったね)
♪~♪~ウイーン
ゆ「あ!そうだおにーちゃん!!」
そ「うぁあ!さっきの客絶対俺の同級生
だった奴だよきっとそうだ!そうだよ!」
ゆ「おにーちゃん?」
そ「絶対俺の勤めてる店突き止めて
俺以外の同級生に拡散する気だ!
そんで連日来店して俺の揚げ足とって
平気で業務妨害しまくっていじめる気だ!
そんで飛躍して俺の家のポストに
カッターの刃や脅迫状を送りまくる気だ!
うぁ!うぁああああああああああああああ
ああああああああああああああああああ」
ゆ「おにーちゃんおちついて!ぼくだよ!
ゆーくんだよ!ほら!」
そ「あぁ!ぎゃあ!」首を掻きまくる
ゆ「やめてよおにーちゃぁん!いやだ!」
そ「!?」
ゆ「……おにぃ……ちゃん?」
そ「…………」
そ スマホを取り出す
ゆ「……?」
そ ブッ……ブッ……
「独男の真実」
ゆ「おにぃちゃん……」
そ「……フッ」ニコヤカ
そ「俺はもう……終わるんだ、きっと」
ゆ「えっ?」
そ「産まれながらにして頭の病気だったんだ、
それで傷ついて20年以上。それから心の病気
も抱えちまった。もう戻らないよ、一生。」
ゆ「……」
そ「みんな俺が何をしたっていうのか
嫌がらせをしてきた。こっちがする前に、
こっちが向こうの存在に気づく前に。
何なのかね?立場やら何やら強い人は
弱い人を助けるために、傷ついたその心を
慰めるために優しくするもんじゃ
ないのかね?そうでなきゃ優しさは偽善だ。」
ゆ「……」
そ「今この国は大きな過ちを犯そうとしている
、ろくに才能のない奴が上にたって本当に
価値があって優しさが溢れる素晴らしい人が
下に行かされるんだ。この国は終わりさ。」
ゆ「……」
そ「本当に妄想の中のゆーしか俺を認めては
くれないな。ハグしてくれないな。」
ゆ「……おにーちゃん」
そ「ゆーくん……」
ぎゅうううううううう
本来の和の心を持った日本人はどこへやら