【朗報】デスクワーク系社畜おじさん、2年連続3度目の痔の手術を回避
6月29日の夕刻から夜にかけて、肛門の鈍痛が始まったのをキッカケに訪れた3度目の肛門の受難……。
詳細は以下の記事に書いたので割愛するが、私は血栓性外痔核と診断され、とりあえず経過観察とするが、「まあ、手術になるでしょうね」と医師から太鼓判を押されてしまっていた。
ところがどっこい・・!
奇跡の生還っ・・・・!
手術回避っ・・・・!
いや、奇跡というのは言い過ぎだが、もう切らなきゃアカンと覚悟していただけに、手術回避を告げられた時はケツから飛び上がりそうに嬉しくなった。
経過は以下の通り。
6月29日 鈍痛はじまる。肛門部にしこりを認識
6月30日 疼痛が続き、座るのもつらい。寝転がって体を水平にするとマシになる。病院に行きたかったが、日曜でかかりつけ医は休みだったので耐える。
7月 1日 午前中に梅田の肛門科診療所に直行。「あ、これは血栓性外痔核だね」。注入軟膏(ボラザG軟膏)と内服薬(ヘモナーゼ配合錠)を朝夕使うように指示される。「とりあえず、2週間前後経過観察しましょう」
7月 4日 少し痛みが引いてきたと思ったら、排便時に便器が血の池地獄になるレベルの出血。肛門部にティッシュを当てると、ベットリと鮮血がつく。軽く死の恐怖を覚えたので、休診日だったことも度外視して診察券の緊急時連絡先(医師への直通電話)をかける。「自分、死ぬんすかね……」「ハハハ、ご安心を。よくあることです。ちょっと外痔核は縮んだでしょう! 圧迫してください、患部を圧迫!」。医師の言葉に勇気をもらい、患部をティッシュ越しに圧迫してたら、そのうち出血は収まった。だが、不安だったので、その日は家族からもらった女性用生理用品をパンツに挟んで仕事していた。
7月 6日 痛みが完全に鎮静化した。外痔核も、当初はピンポン玉くらいの大きさだったはずだが、ビー玉くらいにまでしぼんで、排便時の違和感が緩和された。
7月17日 経過観察後のかかりつけ医受診。「萎みましたね。これは、切らなくて済みそうです」その言葉を待っていたァ!!
――とまあ、こんな感じである。
17日には、同じ軟膏と内服薬を再び2週間分出され、「8月の頭にまた診せに来てください」とのこと。
患部は完全には戻らず、少し膨らみ(しこり)は残るそうだが、とりあえずは生活に不便はないとのこと。
やったぜ。
ただ、しこりが残るだけに外痔核が再発する可能性は高くなるので気をつけるように、と釘を刺された。
アッハイ……。
あらためて、今回血栓性外痔核を発症した原因と思われることは何か訊いてみた。
医師が挙げたのは主に四つ。
①肛門部の冷え
お風呂にしっかり浸からないでシャワーだけで過ごすなど、肛門部をしっかり温めないのはよくない。うん、知ってた……いぼ痔でもそれ言われたし。でも烏の行水で、自分は風呂に長く浸かる習慣がないんだよなあ。
②座っている時間が長い
せやな(諦観)
いやだって、デスクワーク系社畜おじさんですもん……。ガチで机に齧りつくタイプの仕事で、出勤日は少なくとも8時間は座りっぱなしだ。仕事外では趣味で小説やエッセイを書いたり、漫画やアニメの二次創作小説をpixivに投稿したりしている。最近はこうやってnoteに投稿する文章をせっせと書いている。座ってばっかやんけ!! これは職業病ですね。もう立って書くしかないのでは?
まあ、かの大文豪・夏目漱石や、私と同じ平成元年生まれの直木賞作家・朝井リョウさんも痔を患っていた(いる)という。他にも、さくらももこさんや浅田次郎さんら、錚々たる文学界の巨星たちが痔持ちだということを考えると、逆に私も文学(そっち)の世界の住人になれる可能性が微粒子レベルで存在するのでは……?
うーん、頭の中がおめでたい残念なお花畑おじさん……。でもまあ、どうせ座り仕事やり続ける人生なら、自分の文章を売って身を立てたいなァと思う哀れな無才のぼっちおじさんなのでした。
③過度の飲酒
あっはい。ここ2年くらい幸せスパイラルキメまくってました、すみません。端的に言うと、暑いことを理由にして好きなアニメキャラが愛飲している酒のモデルとなっている鬼をも殺すという物騒な名前の例の日本酒を飲みまくっていたのだ。
ついでにいえば、私はもともと純文学作家で芥川賞も受賞している西村賢太さん(故人)の小説の大ファンであり、〝歿前弟子〟を脳内で自称している。
んで、まずは弟子として形から入ろうと、賢太さんが愛好していた宝焼酎やワンカップ酒をめちゃくちゃ飲んでいた時期があった。最近はめちゃくちゃと言うほどは飲んでいなかったが、出勤前に一杯キメてから行くというたぶん社会人として終わってる行為をたまにやってしまっていたのはここだけの話。
ここまで書いていて思う。
もしかして自分アルコール依存症に片足突っ込んでしまっているのでは?
いや、でもさ、お酒の飲み過ぎは良くないって自覚できているから大丈夫でしょ(楽観)
かかりつけ医からは「痔になりたくないなら、お酒をやめなさい。お酒をやめたら健康になれるよ」と、毎回窘められている。
分かっているんですよ。
分かってるんだけどなあ。
うん。
まあとにかく、痔の治療中だけは酒は厳禁と厳しく言われているので、6月30日から昨日までの間は、ほぼ禁酒して過ごせている。
昨日は暑すぎて、サイクリング後に明石市内の江井ヶ嶋酒造に寄って、うっかり地酒の「AKASHI BEER」を購入して晩酌しちゃいましたが……。
まあでも、今回は手術回避できたからいいよね!
……アルコール依存症の相談先とかちゃんと調べたほうがいいかな。
④便秘・下痢
便秘はほとんどないが、便は基本軟便だし、酒ガブ飲みした翌朝はほぼほぼ下痢してますね。
バナナ便だろうが下痢便だろうが鹿の糞みたいなコロコロ便だろうが、形が違うだけで出たら同じじゃん!
気にすることない!
オールセーフ!!
……と思っていた時期が私にもありました。
下痢が出るのは消化器系や自律神経のSOSと捉えたほうがよいみたいです。下痢を甘く見てはいけない(戒め)
以上。
かかりつけ医が口頭でパパッと挙げた要因だけでも全クリア。
こんなん痔の総合商社になるに決まってますやん。
他にも、排便時間が長いとか、排便時に「いきむ」癖があるとか、痔になりやすい生活習慣はたくさんある。
私の親族は殆どが痔持ちで、手術経験者も大勢いるので、遺伝の影響も大きそうだ。
私が痔や、肛門周辺の病気で悩んでいる人に言いたいのはただ一つ。
とにかく、肛門に違和感があったら一刻も早く肛門医を受診しろ!!
先送りしていて良いことはない。
医師も言っていたが、痛みのないいぼ痔のほうが、放置しやすく、悪化した後での手術では予後がとても悪い場合があるとのこと。
ケツの穴を他人の医者に見せるなんて恥ずかしい!
などと思っている場合ではない。
医者の側は、毎日肛門を見ているので、もう見慣れているらしく、「はっきり言って、治療以外の目的で肛門を診るような気持ちは微塵もない」とのこと。
もちろん、世の中には医者でさえ、何らかの悪意を抱いている人もいるかもしれないが、ほとんどの医者は、私のかかりつけ医のような真っ当な医者に違いない。
医師選びに迷ったら、日本大腸肛門病学会の大腸肛門病専門医が勤める医療機関を受診することをお勧めする。私も同学会のサイトで調べたり、人づてに情報を集めたりして、今のかかりつけ医に出会った。
いぼ痔、切れ痔、痔瘻(穴痔)。
痔の形や成り立ちはそれぞれ異なるが、どれもつらくて生活の質が落ちることは間違いない。
肛門に違和感がある方、あるいは便に異常がみられる方も、兎に角、早めの受診をお勧めしてやまない。
(了)