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LUSH LIFE

ビリー・ストレイホーンの手によるジャズの王道スタンダード曲です。もちろんエリントン楽団の演奏が最初ですが、この曲を歌うのはなかなか難しいことでも知られています。全編がテンポ・ルバートで進行するためメロディーに頼らずに情感たっぷりに歌うことが要求されます。歌詞は都会の一見優美な夜の社交界を冷めた目で振り返る孤独な男のつぶやきになっています。時代背景を考えると「華麗なるギャツビー」の映像が浮かんできます。パーティーが終わったボードルームでギャツビーがピアノに向かい、月あかりの下でこの曲を弾いているイメージですね。
この歌、最近ではレディ・ガガやサマラ・ジョイが歌っていますが、身近にもこの曲を情感たっぷりに聞かせてくれるアーティストがおりました。私が活動のベースにしている横浜のギャラリーカオル(別投稿ありますのでよければ)で毎月開催されるジャズライブに出演されたジャズシンガーの山岡緑さんです。その歌っている様子はこの曲のイメージとぴったり重なり、1枚の絵にしてみました。ちょうど別の関係でトランペッターの方から真四角の額縁を戴いた所だったので、これをLPジャケットに見立て、妄想のアルバムを作成した次第です。

妄想のLPジャケット


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