妄想の絵描き

趣味で絵を描いています。絵には大抵は人物がいます。風景であっても人がいることでドラマが…

妄想の絵描き

趣味で絵を描いています。絵には大抵は人物がいます。風景であっても人がいることでドラマが生まれるからです。そのドラマはあなたが描いてみて下さい。 ギターの弾き語りもやりますが下手です。でも好きなことなのでやり続けています。

最近の記事

EASY TO REMEMBER (ショートストーリー)

この日、私は友人たちと合流してビッグバンドジャズのライブステージを 楽しむためにDマイナーセブンス というライブスペースへ向かっていた。 そこは初めて行く場所ではあったが、道は事前にあたりを付けて置いたので、時間には余裕があると考えていた。 しかし、まったく予期せぬ事態に飲み込まれることになった。   この坂道は初めてではない、以前からずっと知っている道だと分かっている。 暗く人通りのない坂道を登ってゆく。街灯は無く、辺りの住宅の明りがかすかに届いているだけだ。坂の先には何が

    • いっそセレナーデ2024

      井上陽水の曲は一度聞くと何故か頭にこびりついて忘れられなくなるものが多い気がします。しかもどれもが陽水の曲であることが一瞬にして判別できるところも特別です。この「いっそセレナーデ」も何ら変わったコード進行は無いのですが、歌い込むにつれて益々顕著に陽水の音と言葉に引き込まれてしまいます。

      • コインランドリー(ショート・フィクション)

        ◆起承転結 悪夢の始まりは、あのコインランドリーだった。 その日は雨が降ったり止んだりのパッとしない日曜日だった。 晴れていれば洗濯物を脱水機から取り出し、アパートのベランダに干すという毎週のルーチンになるのだが、この天気ではそうもいかぬ。 歩いて5分ほどのコインランドリーに乾燥機だけ使いに行くのは、雨の日曜のルーチンなのだ。 「百円硬貨3枚」、これで30分の乾燥ができる。財布の小銭を確かめて傘を片手に、洗濯物の入ったバスケットを抱えてコインランドリーへ向かう。 そこには誰も

        • 鳥かご(ショート・フィクション)

          ◆イントロ 厭な夢を見た。 今しがた見た夢を反芻しながら、何がその夢を見させたのか考えている。 気がつくと自分の枕元に外国人の女兵士が窓の外を見つめながら立っていた。何か叫ぶとバズーカ砲のようなもので、狙いを定めている。 ここから攻撃をすれば、反撃を受けることは容易に想像できる。 私は咄嗟に身構えようとするが、体が動かない。ここは既に戦場になったという既知感が襲いかかってくる。もう逃げられないのだ。これまで何度も見た夢の中で、ついに銃殺される最後の瞬間の、あの切羽詰まった感じ

        EASY TO REMEMBER (ショートストーリー)

          八月の濡れた砂2024♫

          題名に「八月の」が入った楽曲はいくつかありますが、八月の「夜」「雨」「恋」と言った所が定番でしょうか。そこへ「濡れた砂」という生めかしい質感の言葉が続くとなんとも感情が刺激されます。 これは1971年の日活青春映画の題名であり、石川セリがその主題歌を歌ってローカルヒットさせました。 映画の内容は、夏の終わりの気だるい海を舞台に若者の鬱積した情熱がぶつかりあう青春群像ですが、暴力的な映像に対して、この曲のエキゾチックな哀愁がなんとも言えないコントラストを醸し出していました。 この時期になるといつも歌いたくなり、今年も遥か昔の青春に思いを馳せています。

          八月の濡れた砂2024♫

          八月の濡れた砂2024♫

          ジャズライブ in ギャラリーカオル

          10年ほど前に友人(同じ会社のOB仲間)が横浜にギャラリーを開きました。 正確にはその友人の奥様(薫さん)がかねてからの夢を叶えて開いたギャラリーなのですが、音楽好きのご主人といっしょに様々なイベントを取り込み、JAZZライブも人気イベントとなっています。 私はここを現役引退後の遊び場として絵画展や音楽鑑賞会などにうつつを抜かしている次第ですが、ある頃からここで出演したアーティストを描くのを楽しみにするようになりました。そのメンバーの次回の出演の際には、ステージの後ろの壁に絵

          ジャズライブ in ギャラリーカオル

          真夏の子守歌

          ガーシュインの名曲「サマータイム」はジャズスタンダードとして色々アレンジされていますが、原点の子守歌として歌ってみました。 幼子の寝息に寄り添うようにシンプルなギター伴奏にして、合わせるメロディーは心地よく届くように。 この曲は綿畑で働かされていた黒人達の土の香りがしますが、日本人の郷愁にも結びつくものを感じます。 「夏の収穫は上々、みんなご満悦だ。ちょっとリッチなパパも綺麗なママも、お前がやがて飛び立つ日が来るまで傍にいるから安心してお休み」 とても優しい夏の詩ですね。

          真夏の子守歌

          四月になれば彼女は

          映画「卒業」の中で流れる美しい調べの曲です。当時サイモンとガーファンクルの美しいハーモニーと唯一無二のギターサウンドに憧れたものです。 しかしどうやったらあのクリアーで洒落た音が出せるのかは謎のままでした。 現在ではYoutube等に弾き方の指南ビデオが沢山投稿されていて、 「なーんだ、そうやるのか」で解決してしまいます。 でも同じレコードを何度も聞いて耳コピするのも音楽耳を鍛えるのに良い練習法だった気もします。

          四月になれば彼女は

          四月になれば彼女は

          憂い顔のエバンス

          憂い顔のエバンス

          栄光と翳りの狭間に

          栄光と翳りの狭間に

          「マリアエレーナ」ギターソロ

          メキシコの大統領夫人マリアエレーナに捧げられた曲として今に残っている。ライ・クーダーが弾いていたのがアンダルシアを想起させるので耳コピして弾いてみた。

          「マリアエレーナ」ギターソロ

          「マリアエレーナ」ギターソロ

          アンダルシアの夢

          アンダルシアの夢

          妄想の騎士

          ラ・マンチャのドン・キホーテが好きだ。 狂った老人に見えるが、彼は何が真実かを知っている。 自分が見ている世界こそ真実であり、そこには正しいも 間違いも無い。